FLEETWOOD MAC『TANGO IN THE NIGHT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは5年間のブランクの後、1987年に発表されたMACの15枚目のアルバムである。前作を発表後、メンバーそれぞれがソロ活動に入り、グループとしては解散状態になり、その状況が長く続いたため、誰もが「解散」は確定したと受け取っていたが、突如としてニュー・アルバムを引っさげて帰ってきたということで、誰もが喜んだ。(が、結局は解散ということになりましたが...)で、やはり彼らのような一部では伝説になっていたグループの新作ということで、その名前だけでも売れてヒットを記録している。(内容の方もしっかりとしたものである。)本アルバムはBillboardのアルバム・チャートで最高位7位を獲得すると共に、1987年の年間アルバム・チャートでは40位、翌1988年の年間アルバム・チャートでは49位にランクインしている。
収録されているのは以下の全12曲である。『Big Love』『Seven Wonders』『Everywhere』『Caroline』『Tango In The Night』『Mystfied』『Little Lies』『Family Man』『Welcome To The Room...Sara』『Isn't It Midnight』『When I See You Again』『You And I, Part II』。
この中からは、『Big Love』と『Seven Wonders』がシングル・カットされてヒットを記録しているが、『Big Love』はBillboardのシングル・チャートで最高位5位を記録し、1987年の年間シングル・チャートでは81位にランクインしている。サウンドの方はポップで時代に合わせたとても聴きやすいサウンドを奏でる中、LINDSEY、S. NICKS、C. McVIEのそれぞれのボーカルは依然と変わらず健在で、それぞれの特徴が上手く出ている。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーである『Tango In The Night』と、『Big Love』『Seven Wonders』『Everywhere』。'70's後半以降の彼らのサウンドに親しんでいる方であれば、全く違和感を感じることなく受け入れることが出来るものである。解散状態にあったメンバーたちも、そのブランクを全く感じさないところは流石である。お薦めの一枚である。
コメント 0