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ケータイ刑事銭形雷19話[裏ネタ編] [ケータイ刑事]

BS-iの再放送枠(毎週日曜日朝10時)に合わせて書いている「[裏ネタ編]」(ここのところは、「教養講座」になっているような気が...(^^; )。今回の物語は第19話の「No.1ホストVS銭形雷 ~シャンパンタワー殺人事件」である。今回の物語は「ホスト」に絡んだ物語であるが、事件の鍵は「方言」である。「銭形雷」ではこの物語以外にも「方言」がポイントになっていた事件があるが、雷ちゃんも方言にまで知識が求められるなんて、色々と大変ですね。

BS-iの本放送時には「夜王」というドラマがあって、それが元ネタになっていたのだが、テレビは時代を映す鏡ということで、再放送となると、そう言うネタは流石に苦しく感じます。(が、事件、トリックはそういうことには関係なく楽しめますが...→だからこそ「映画」の方にパロディのネタを求めるというのも理解できます。)

今回は、物語に出てきた「シャンパン」と「方言」に関する豆知識ということにします。尚、物語(内容)については、過去に記した記事の方をご覧下さい。BS-iの本放送時に記した記事は「ここをクリック(本放送)」、MBS放送時に「[改訂版]」として記したものは「ここをクリック(改訂版)」して下さい。

シャンパン:フランスのシャンパーニュ地方(フランス北東部、オーブ、オート・マルヌ、マルヌ、アンデンヌの各県。主要都市はランス、トロアなど)特産の発泡性の葡萄酒の一種である。日本では「シャンパン」と言えば発泡ワイン全般を言うことがあるが、本来はそれは誤りである。(フランス産意外ではスペインのカバ、ドイツのゼクト、イタリアのスプマンテなども発泡ワインであるが、これらは「シャンパン」とは言いません。)「シャンパン」と言われるものはシャンパーニュ地方の一定地域で作られたものだけであって、更に一定の規格にあったものだけである。主に使われるブドウの品種は、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエの3種類であるが、これ以外のものも使うことは認められている。尚、フランス語では「シャンパーニュ」という発音になる。

シャンパン・グラス:シャンパンを飲むための足つきのグラスのことで、口広のソーサー型と縦長のフルート型とがある。が、特にワイン・グラスと大差があるものではない。

方言:日本では一地域でのみ使われている単語を方言と言っているが、言語学の世界では、標準語を持つ言語が地域によって音韻、語彙、語法の上で相違が認められる場合にその言語体系を「方言」と言うことになっている。地理的な要因と政治的な要因によって独自の発達をしたために生まれたものである。地理的要因の場合は、近い土地の方言は比較的似ていて、遠方に行くほど大きな相違が生じている。

日本には、大別すると「本土方言」と「琉球方言」とに分けられるが、前者には東日本、西日本、九州の3つに分けられる。また、上代の頃(奈良時代)から日本には方言は存在しているが、敵国の隠密に聞かれても意味が通じなくするという目的で、戦国時代から江戸時代の間に方言が大きく発達することになった。(そのため、言語学的には100以上の方言が確認されている状況である。)しかし、「標準語」を使う機会が多くなり、方言を話すことが出来る人の数は新しい世代になるほど減っている。中には既に使われなくなった方言も確認されている。

近代以降、言語を共通化するということをフランスが国策として推し進めたことによって、国民形成、国民統合と国民国家建設に欠かせない要件として現在では世界中の国々に受け入れられている。が、これは方言を口にする者が劣等感を持たされ、差別されるという状況を招いたのもまた事実である。また、テレビの登場によって「標準語」が当たり前のように広がるようになったのは、世界各国とも同じである。

今回の物語の鍵となった「津軽弁」について
青森県の方言は、大別するとかつての津軽藩南部藩の地域で使われている津軽方言と南部方言とに分けられる。(江戸時代の幕藩体制によって発達した「方言」と言うことが如実に表れている。)津軽方言は語調や抑揚がはっきりしていて男性的と言われている方言である。いくつかを記しておく(括弧内は標準語での意味)と、「あずましー(心地よい)」「けやぐ(友達)」「けっぱる(頑張る)」「じょっぱり(頑固者)」「わらはんど(子供たち)」など。→「じょっぱり」を取り上げたのは、「ケータイ刑事」ではお馴染みの「頑固な女性は冷え性が多い」という台詞がありますが、「じょっぱり女は冷え性が多い」と言う台詞、聞きたかった所です。

(その他、日本各地の方言については、色々と調べてみたら面白いものがありますよ。)

 

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