「ろくでなし」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローの第9弾として、「ら」行の作品から取り上げるのは、1963~1965年の日活作品の「ろくでなし」シリーズである。このシリーズは、当時、日活の看板スターだった赤木圭一郎が1961/2/14に事故死したことで、看板スターに宍戸錠を加え、その宍戸錠が主演を飾ったシリーズである。1961年の「ろくでなし稼業」と、1963年の「悪名高きろくでなし」と「赤い靴とろくでなし」、1965年の「命しらずのろくでなし」とがあるが、「ろくでなし稼業」はこのシリーズには加えないということになっている。(ここでは番外扱いということで取り上げます。)これらの作品はコメディ・アクション作品であり、日本映画(特に日活)が得意とした無国籍アクション作品の一つである。今までは敵役が中心だった宍戸錠が、主役を演じ、「エースのジョー」という名前をもらって大々的に売りに出されることになり、スターの仲間入りを果たすことになった。最近では「ケータイ刑事THE MOVIE」で難波副総監を演じているが、若々しい姿を見ることが出来ます。
今回は、シリーズの番外作品として、「ろくでなし稼業」を取り上げるが、この作品は宍戸錠の初主演作であるので、固いことは言いっこなしということで...
「ろくでなし稼業」1961年、日活作品
まずは作品データから、時間は83分、監督は斎藤武市、脚本は山内亮一と槇槇兵の2人、撮影は高村倉太郎、美術は坂口武玄、音楽は小杉太一郎である。そして出演は、宍戸錠、二谷英明、金子信雄、小沢栄太郎、南田洋子、吉永小百合、山田禅二、沢本忠雄、深江章喜、弘松三郎、土方弘、待田京介、木浦佑三、紀原耕、樋泉優、花柳礼奈、たちである。
テンポの良い展開で繰り広げられる物語で、宍戸錠と二谷英明が演じる矢野と黒田のコンビが息のあった所を見せてくれていて、楽しむことが出来る。但し、50年近くも前の作品ということで、劇中に出てくる町の姿から車、日常の雑貨までもが時代を感じさせてくれる。が、日活の無国籍アクションということを思えば、逆にそれがツッコミ所満載となって面白い所である。
ある港町。到着した貨車から出てきた矢野と黒田の二人の男。まずは腹ごしらえということで、食堂で食い逃げをしてから町の有力者・太田黒の屋敷を訪れる。そこからてんやわんやの連続アクションへと物語は進んでいき、太田黒の正体を知った矢野と黒田は...
如何にも日本映画黄金期に製作された作品らしくて、色々と楽しませてくれる作品である。それにしても、難波副総監(エースのジョー)も若かったですねぇ、(当たり前ですが...)
↓DVDではなくてビデオです。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 1984/02/18
- メディア: ビデオ
↓参考まで
↓難波副総監はこちらに登場です。
ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/08/24
- メディア: DVD
ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密 ~銭形姉妹への挑戦状 スタンダード・エディション
- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2006/08/25
- メディア: DVD
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