SSブログ

「GASLIGHT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1944年のアメリカ映画「ガス燈」である。この作品はイングリッド・バーグマンがアカデミー主演女優賞を獲得し、美しさだけでなく、演技力の点でも認められるようになった作品でもある。また、同時に美術監督賞と室内装飾賞も本作は獲得している。心理的サスペンス・ドラマである。また、本作は1940年の同名タイトルのイギリス映画(ソロルド・ディキンソン監督、主演はアントン・ウォルブルック、ダイアナ・ウィンヤード)のリメイク作品である。(リメイク作がオリジナル作よりも高い評価を受けるというのは、珍しいことである。)

作品データを記しておくと、時間は114分、製作はアーサー・ホーンブロウ・Jr.、原作はパトリック・ハミルトン、監督はジョージ・キューカー、脚本はジョン・ヴァン・ドルーテンとウォルター・ライシュ、ジョン・L・ボルダーストンの3人、撮影はジョセフ・ルッテンバーグ、音楽はブロニスラウ・ケイパーである。そして出演は、シャルル・ボワイエ、イングリッド・バーグマン、ジョセフ・コットン、メイ・ウィッティ、アンジェラ・ランズベリー、テリー・ムーア、たちである。(アンジェラ・ランズベリーのスクリーン・デヴュー作でもある。)

物語は、19世紀のロンドン・ソーントン街。有名な歌手であるポーラは叔母を殺され、そのポーラは遺産を相続する。そして、夫と共に受け継いだ叔母の屋敷で新婚生活を始めたが、彼女の身辺では奇妙な出来事が起こる。犯人の目的は、ポーラを発狂させることであった...

バーグマンの演技力の高さもあって、本当にストーリーに引き込まれる。(やっぱりアカデミー賞は伊達ではないですね。)そう言えば、この作品は、バーグマンが亡くなった時(1982/8/29)、それから最初の日曜日の放送の時に日曜洋画劇場が本作を追悼作品として予定していた作品と差し替えて放送したのだが、(最近は、名優が亡くなっても、急な差し替えによる追悼放送が少なくなりましたねぇ...)その時、解説の故・淀川長治氏が10分ちょっとも最初の解説で語っていたことを思い出しました。→それだけ思い入れの深い作品ということになりますが、そういう作品では本当に語り出したら止まらなくなるものです。

 

ガス燈 コレクターズ・エディション

ガス燈 コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: DVD

↓廉価版はこちら

ガス燈

ガス燈

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD

ガス燈

ガス燈

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • 発売日: 2007/05/01
  • メディア: DVD

↓参考まで

淀川長治 究極の映画ベスト100 (河出文庫)

淀川長治 究極の映画ベスト100 (河出文庫)

  • 作者: 淀川 長治
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫

淀川長治映画ベスト1000

淀川長治映画ベスト1000

  • 作者: 淀川 長治
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。