HAMMER『TOO LEGIT TO QUIT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼の3rd.アルバムであるが、「HAMMER」名義では初のアルバムである。(それまでは「MC HAMMER」名義である。が、後に元の名前に戻している。)1990年に発表したアルバム「PLEASE HAMMER DON'T HURT 'EM」の大ヒットで、ラップをメジャーな存在にして、新たなダンス・ミュージックを生み出すことになったが、その勢いに乗った時期に発表された本アルバムも、前作と同様にノリの良いダンス・ミュージックをたっぷりと聴かせてくれている。また、本アルバムは1992年のBillbosrd年間アルバム・チャートで9位にランクインしていると共に、レギュラー・チャートでは最高位2位を記録する大ヒットになった。(前作には及ばなかったですが、絶頂期であった。)
収録曲は以下の全13曲である。『This Is The Way We Roll』『Brothers Hang On』『2 Legit 2 Quit』『Living In A World Like This』『Tell Me (Why Can't We Live Together)』『Releasing Some Pressure』『Find Yourself A Friend』『Count It Off』『Good To Go』『Lovehold』『Street Soldiers』『Do Not Pass Me By』『Gaining Momentum』。
この中からは、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『2 Legit 2 Quit』がシングル・ヒットを記録していて、1992年のBillboard年間シングル・チャートでは46位にランクインしていて、レギュラー・チャートでは最高位5位を記録している。また、年間シングル・チャートのTOP 100にこそランクインしていないが、『Do Not Pass Me By』もシングル・カットされて最高位62位を記録している。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、一応、シングル・ヒットをした『2 Legit 2 Quit』をピックアップしておくが、特定の曲に絞るのではなくて、アルバム全体を1つのものとして捕らえ、それをお薦めと言うことにする。というのは、アルバム全体を通してノリが良く、身体を動かすのにはピッタリだからである。
前作と本作は時代を変えるだけのインパクトがあり、ラップやストリート・ミュージックを音楽のメイン・ストリームに乗せたという功績は大きい。そしてその勢いに乗っていた時期であって、時代を作ったサウンドであるだけに、'90'sのサウンドを聴くのであれば、絶対に外すことが出来ないアルバムである。(が、そのHAMMERも「盛者必衰」の言葉通りになっていきますが...)
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