「HOWARD THE DUCK」 [映画(洋画)]
表題の作品は1986年の映画「ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀」である。この作品は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で人気を得たリー・トンプソン主演ということもあって、日本ではそこそこのヒットを記録したが、アメリカでは大コケした作品ということで有名な作品である。そしてゴールデン・ラズベリー賞の方で、ワースト作品賞、ワースト脚本賞、ワースト新人賞、ワースト視覚効果賞の4つを受賞(7部門にノミネートされた。)するということになった。で、アメリカにおいて、日本でヒットしたことが「何故?」と疑問を持たれた曰くのある作品になった。(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のリー・トンプソン人気だったというのが通説である。)ILMが特撮を担当しているものの、主役であるアヒルのハワードが可愛くないというのが最大の敗因と言われている。(実際、可愛くないです。)が、実際、冗長な所がありすぎるのが問題かと...
作品データを記しておくと、製作総指揮はジョージ・ルーカス、製作はグロリア・カッツ、原案はスティーヴ・ガーバーとバル・メイエリックの2人、監督はウィラード・ハイク、脚本はグロリア・カッツとウィラード・ハイクの2人、撮影はリチャード・H・クライン、特撮はILM、音楽はジョン・バリーである。(一流どころが集まっています。)そして出演は、リー・トンプソン、ジェフリー・ジョーンズ、ティム・ロビンス、ポール・ギルフォイル、リチャード・エドソン、リズ・セイガル、たちである。
物語は、2つの月を持つアヒルが住人の星から地球にやってきた27歳の独身サラリーマン・ハワード(勿論アヒル)は場末のバーで唄うロック・グループの女性ボーカリスト・ビヴァリーと知り合う。言葉を話し、知性も高い紳士なハワードをとうち解けたビヴァリーは、ハワードを何とかして元の星に帰そうとする。が、ちょっとしたミスから宇宙に棲む暗黒魔王の1人が地球に乗り込んで来て、地球を侵略しようとする。それにハワードは立ち向かっていくが...
お子様向けの作品としたら、なかなか楽しいアイデアの物語であるが、とにかく出来が悪い。G.ルーカスが携わっているが、本当に関わっているのかと疑問に思ってしまうほどの体たらくである。が、そんな中でも1つだけ良い所がある。それは吹き替え版のキャスティングである。つまり、お子様向け作品として捉えたら、それなりの作品ということになる。また、リー・トンプソンも頑張っていて、キュートな魅力を振りまいている。
本作をB級作品と考えたら、リー・トンプソンにティム・ロビンスが出演していると言うことで豪華な作品という位置づけが出来るが、C級作品と捉えて、色々と突っ込んでみるのが本作の正しい楽しみ方のように思います。ということで、本作は物語を楽しむということよりも、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でリー・トンプソンを気に入ったと言う方がお子様と一緒に日本語吹き替え版で楽しむのと、突っ込み所の演習にするのがよろしいかと...
↓本作のDVDは発売されていません。(ビデオです。LDは発売されていましたけど...)
↓ムック関係です。
↓リー・トンプソンはやっぱりこの作品で見ましょう。
バック・トゥ・ザ・フューチャー 20th アニバーサリーBOX
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: DVD
コメント 0