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「野良猫ロック」(その4) [映画(邦画)]

今回はシリーズ第4弾となる「野良猫ロック マシン・アニマル」です。この作品は1970年の作品であって、本シリーズとしてこの年に4本目となる作品である。シリーズ作品であるが、物語は全く独立した別物語りであるのはこれまでと同様である。

作品データを記しておくと、1970年の日活作品で、時間は82分である。監督は長谷部安春、脚本は中西隆三、撮影は山崎善弘、美術は佐谷晃能、音楽はたかしまあきひこである。そして出演は、梶芽衣子、藤竜也、岡崎二朗、范文雀、郷鍈治、黒沢のり子、高野沙理、大橋由香、市川魔胡、牧まさみ、山野俊也、たちである。尚、本作では歌の方で、主演の梶芽衣子の妹・太田とも子が出演している、というところが注目点の一つである。また、口髭がトレードマークの藤竜也は、本作では口髭がないという所も要チェックである。

舞台は横浜。港に背を向けた町の一角に、マヤという少女が率いる不良少女グループと、佐倉という男が率いるドラゴンという名の不良グループが群れをなしている。ある日、ノボ、サブ、チャーリーの3人が乗ったボロいワゴン車がこの町にやってきた。3人は、アメリカ軍の脱走兵であるチャーリーをスウェーデンに逃がすという目的で、アメリカ軍基地のある岩国からやってきたのだった。そんな中、この3人に目を付けたマヤは、3人が500錠ものLSDを持っていることを知り、それを奪う。が、それはチャーリーの逃亡資金に使うということを知ったマヤは、LSDを3人に返し、協力することを約束する。マヤはLSDをさばくことを佐倉に持ちかけるが、ふとしたことからそのLSDが佐倉の手に渡ってしまった。そして、マヤたちと佐倉たちとの間でLSDの争奪戦が始まる。一方、MPもチャーリーを追いかけていて...

設定上は「不良少女グループ」と言うことになっているが、本作の梶芽衣子さんは、世話好きのお姉ちゃんといった感じがする。(しかし、仲間達に命令する所など、貫禄はあります。)クール・ビューティといった雰囲気は薄いのだが、それでもやっぱりカッコイイ!!

劇中では、歌の登場シーンも何回かあるが、この部分は'70'sという時代を感じるものであって、少しサイケ調な所もあったりして、現在では死語となっている「ゴーゴー・バー」という言葉がピッタリ似合います。(或いは「昭和歌謡曲」と言ったらいいでしょうかねぇ...)

本作は横浜が舞台となっているが、やはり何処かに無国籍アクション作品の雰囲気があって、これもまた'70'sという時代の作品らしいところであって、楽しい所である。シリーズ全5作の中では重い所が少なく、娯楽色が一番強い作品でもあって、とても見やすい作品である。

 

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↓こちらも如何...

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コメント 1

サンフランシスコ人

「野良猫ロック マシン・アニマル」....10/5 サンフランシスコのメキシコ街の映画館で上映...

http://www.roxie.com/ai1ec_event/stray-cat-rock-machine-animal/?instance_id=22180
by サンフランシスコ人 (2017-09-08 07:48) 

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