KING CRIMSON『IN THE COURT OF THE CRIMSON KING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1969年に発表された彼らの1st.アルバムであり、邦題は「クリムゾン・キングの宮殿」である。その特徴あるジャケット(やっぱりLPのサイズになると、存在感が違います。CDのジャケットでは小さくて存在感がない...)もあまりにも有名なアルバムである。プログレ(プログレッシブ・ロック)というジャンルが確実に広がり、ロックとは別のジャンルだということを確立せしめた歴史的名アルバムでもある。クラシックとロックとの融合ということで、PINK FLOYDをはじめ、いくつかのグループがやってきたことが'70'sという新しい時代を目の前にして花開くことになった。本アルバムは、イギリスでは高い評価を受け、全英チャートで最高位3位を獲得するヒットとなったが、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位28位、年間アルバム・チャートのTOP 100にはランクインしてないという平凡なヒットであった。(歴史的アルバムというのは、P. FLOYDの「THE DARK SIDE OF THE MOON」のようなモンスター的な記録を残すか、平凡すぎる記録を残すかという両極端なものである。)
収録曲は以下の全5曲である。『21st Century Schizoid Man』『I Talk To The Wind』『Epitaph』『Moonchild』『Court Of The Crimson King』。
最も短い曲でも6分、長い曲は12分を越える大作ばかりが収められたアルバムであり、シングル・カットされた曲は無いが、そもそも本アルバムはシングル曲になるようなものではなくて、アルバムとしての高い完成度を持ったものであり、シングル・カット曲がないのも当然である。
それぞの曲について、多くが語られてきているので、ここでは特に触れることはしないが、全5曲、時間にして44分弱(43'54")を1つの楽曲として捉え、それを聴くという聴き方が正しい聴き方である。→一気に聴くことが出来る、というのはCDのメリットであり、LPでは出来なかった芸当である。が、ジャケットの存在感はCDはあまりにも無いことを考えると、LPとCDは一長一短ということになる...
プログレを聴くという方は、本アルバムは当然聴いているでしょうから言う必要は無いでしょうが、プログレに興味を持ったという初心者の方は、迷わずに聴いておかなければならない名盤である。リマスター盤もリリースされているので、手元に置いておきましょう!
本アルバムを記したことで、カテゴリー「音楽(洋楽)」が遂に1000の大台に乗りました。ということを意識して、歴史的名アルバムをピックアップしました。
In the Court of the Crimson King
- アーティスト: King Crimson
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 2005/02/22
- メディア: CD
↓複数あるので、30周年盤とアナログ盤もピックアップしておきます。
In The Court Of The Crimson King: 30th Anniversary Edition [Remastered]
- アーティスト: King Crimson
- 出版社/メーカー: Virgin
- 発売日: 1999/09/14
- メディア: CD
In the Court of the Crimson King [12 inch Analog]
- アーティスト: King Crimson
- 出版社/メーカー: Caroline
- 発売日: 1989/09/18
- メディア: LP Record
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