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「男の紋章」(その2) [映画(邦画)]

懐かしの邦画ヒーローの第12弾として記している「男の紋章」シリーズの第2回は1963年に製作された3本の内、残っている2本についてです。

シリーズ第2作続男の紋章
最初に作品データを記しておく。1963年の日活作品で、時間は102分。監督は松尾昭典、脚本は甲斐久尊、撮影は岩佐一泉、音楽は鏑木創である。そして出演は、高橋英樹、和泉雅子、轟夕起子、井上昭文、杉山俊夫、高品格、松本典子、上野山功一、近藤宏、武藤章生、雪丘恵介、小泉郁之助、柳瀬志郎、木島一郎、若原初子、雨宮節子、河上信夫、中谷一郎、加藤嘉、名古屋章、上田吉二郎、藤田功、小池朝雄、たちである。

物語は、前作を受けての続編である。渡世人の父を嫌って医者になった大島竜次だったが、父の暗殺を機に跡目を継いだが、服役することになる。2年間の服役中に竜次は渡世人には戻らないと決意する。出所した竜次は、大島組の再建のために本行である土建業に精を出すものの、得られた仕事は全て村田組の下請けだった。そんな中、村田組を仕切る母・きよと対面する竜次は...

本作で、父の元を飛び出した母と対面することになる竜次であるが、「実は...」という所があって、親子の情という所が描かれているのが特徴になっている。で、このことが次作に繋がっている。また、本作の最後に、父の仇を倒すことで、第1作からの因縁をこれから先の物語に持ち込まないようにしているのも良い所である。

シリーズ第3作男の紋章 風雲双つ竜
作品データを記しておく。1963年の日活作品で、時間は91分。監督は松尾昭典、脚本は甲斐久尊、影は岩佐一泉、音楽は鏑木創である。そして出演は、高橋英樹、和泉雅子、轟夕起子、杉山俊夫、深江章喜、加藤嘉、藤田功、近藤宏、東野英治郎、井上昭文、中谷一郎、小池朝雄、たちである。

物語は、前作(第2作)の続きである。父の仇である斎賀の親分を斬った竜次だったが、自責の念にかられて、頼山寺に籠もって精神修養を始めると共に、組には戻らない決意をしていた。そんな中、母・きよの村田組が窮地に陥り、それを知った竜次は寺を出て母の元に走った。また、そこに大島組の子分たちも加わり、あくどいやり方で村田組を潰そうとする井沢組の3人を斬る。そして自首する竜次。しかし、仲裁役に立ち上がった加賀爪と乾分が井沢によって殺されたことで、竜次は井沢の元へ...

本作では、ついに母・きよと和解するというドラマが待っている。負傷した母を、4年ぶりに医者としてメスを握る竜次。後半は任侠ドラマとは雰囲気が変わり、母子の人間ドラマという形になるが、これがなかなか良いものになっている。

1963年に製作された3本によって、第1部が構成されるのだが、単なる任侠作品ではなく、親のことで苦悩し、葛藤を見せるところはなかなか見応えがある。(それにしても、高橋英樹は若いですね。(当然ですが...))尚、次作(1964年製作になります)からは第2部に突入し、任侠映画という一面が強くなっていきます。

 

↓本作は第1作しかソフト化されていない...

男の紋章

  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 1991/03/08
  • メディア: ビデオ

男の紋章

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日活
  • 発売日: 1991/03
  • メディア: 単行本
↓こういう高橋英樹という面影は全くありません。
家族上手に生きる―妻はアンコ 夫はおモチ

家族上手に生きる―妻はアンコ 夫はおモチ

  • 作者: 高橋 英樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 単行本

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