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NAKED LUNCH(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1991年のイギリスとカナダの合作映画「裸のランチ」である。ウィリアム・バロウズの処女小説をD.クローネンバーグ監督が映像化した作品である。映画化は不可能と言われた本作であるが、クローネンバーグ監督は原作者であるバロウズの半生の物語を取り入れて大胆に脚色して、見事に映像化した。

作品データを記しておくと、時間は117分、原作はウィリアム・バロウズ、製作はジェレミー・トーマス、監督と脚本はデヴィッド・クローネンバーグ、撮影はピーター・サシツキー、音楽はハワード・ショアである。そして出演は、ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、イアン・ホルム、ジュリアン・サンズ、ロイ・シャイダー、モニーク・メルキューレ、ニコラス・キャンベル、マイケル・ゼルニカー、ジョセフ・スコーシアニー、たちである。

物語は1953年のニューヨークを舞台に、害虫駆除の仕事をしている男を描いている。害虫駆除の仕事をしているウィリアム・リーは駆除薬が減るのが早すぎることに気づく。妻・ジョーンが駆除薬を麻薬として使用していたのだった。ある日、彼は麻薬捜査官に連行されるが、彼の前に巨大な虫が現れ、彼に話しかける。インターゾーン商会の回し者というジョーンの殺害を指示されるが、彼はムシを叩き潰して逃げ出す。彼は友人に紹介された医師を訪ねて妻のために中毒に効くというムカデのパウダーをもらってくる。そして帰宅してウィリアム・テルごっこをするが、彼の撃った弾丸でジョーンは死んでしまう...

かなりグロテスクな映像が出てくるが、この作品をクローネンバーグ監督なりの映像として完成させた所は大いに評価できるところである。また、こういう作品は音楽が幻想的であって作品の世界を上手く表現している。このサントラ盤はなかなか内容のある良い出来である。

サントラ盤の収録曲は以下の全18曲である。『Naked Lunch』『Hauser And O’Brien/Bugpowder』『Mugwumps』『Centipede』『The Black Meat』『Simpatico/Misterioso』『Fadela’s Coven』『Interone Suite』『William Tell』『Mujahaddin』『Intersong』『Dr. Benway』『Clark Nova Dies』『Ballad/Joan』『Cloquet's Parrpts/Midnight Sunrise』『Nothing Is True;Everything Is Permitted』『Welcome To Annexia』『Writeman』。

一部の曲はオーネット・コールマンのサックスが良い味を出していて、重厚なオーケストラ・サウンドと互いを立てながら見事に融合している。映画はともかく、サントラ盤は一聴の価値のある名盤である。

 

Naked Lunch: Music From The Original Soundtrack

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  • アーティスト: Howard Shore, Ornette Coleman, London Philharmonic Orchestra
  • 出版社/メーカー: Universal/Polygram
  • 発売日: 1992/02/11
  • メディア: CD

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裸のランチ

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  • 出版社/メーカー: アスミック
  • 発売日: 2002/09/25
  • メディア: DVD

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裸のランチ (河出文庫)

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  • 作者: ウィリアム・バロウズ
  • 出版社/メーカー: 河出書房
  • 発売日: 2003/08/07
  • メディア: 文庫


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