ケータイ刑事銭形海23話(2nd.10話・感想)+24話(2nd.11話)予告 [ケータイ刑事]
二段構成で記している「銭形海」。放送後の最初は、いつものように簡単な感想と次回予告について思ったことを記しています。今回の物語は、2nd.第10話「BS初のサイレント! ~パントマイム爆弾事件」である。今や「BS初」という試みはお馴染みのものであるが、今回は「サイレント」ということで、これは100年を越える映画の歴史、人類が生んだ文化遺産をしっかりと受け止めて、その魂を受け継いでいることの証でもある。(だからこそ「ケータイ刑事」も既に人類が残した偉大な文化遺産として後世にしっかりと受け継がれていく作品になっている。)で、タイトルから分かるように、「チャップリンとマルセル・マルソーに捧ぐ」と言っても良いものでした。
また、映像の方も、セピア調にしていて、白黒にはなっていないものの、なかなか考えられたものになっている。→どうせやるなら、完全な白黒にした方が良かったのでは、と思います。(海ちゃんのストラップだけパートカラーにしたら、より栄えたと思われるだけに、ちょっと残念な所でもあった。)
主題歌をはじめ、台詞、歌詞、ナレーションが一切無く、バックの音楽と効果音だけという作りは「サイレント」らしくて良い所でありました。(提供の所だけは流石に声があったが、これは仕方のない所ですかね。→DVDやMBSの放送ではこれは無くなるので、完全に「サイレント」らしくなります。)OP主題歌も歌詞がなく、インスト・ナンバーで聴くというのも、ちょっと味があって良い所でした。で、「銭形海、17歳。…」という部分はテロップで出ましたし、次回予告の後の「鑑識メモ」と「着ボイスのDLのお知らせ」もそれに合わせていたというのは、一貫性があって良い所でした。→それを思うと、次回予告の部分に台詞があったのは、仕方ないとは言っても、ちょっと残念に感じてしまいました。(せめて、着ボイスDLのお知らせの後というように順番を入れ替えてくれたら...→まあ、仕方ないですね。)
物語のベースにあるのは「愛・15話」で、その時は五代さんの誕生日に爆弾付きのルームランナーが贈られ、五代さんが走り、愛ちゃんが一人で勝負(なぞなぞを解く)に行くというものだったが、今回は、柴田さんに贈られて、海ちゃんと五代さんが勝負に行くということで、変形されていたものの、今回も「愛」の物語の形を変えたリメイクでした。そんな中、爆弾事件ということで、「泪・2nd.13話」や「零・1st.13話」、更には「M1」から引っ張っている所もあり、楽しい所でした。特に「下北沢バベルの塔」の所では、「M1」に登場したバベルの塔のマークが出ていたのをはじめ、やってくれましたね。
こういう回では、冒頭にマヤヤの説明が入るのだが、「サイレント」ということで、テロップで「今回のケータイ刑事は、音声さんがストライキのため、サイレントでお送りします。」と説明されたが、「ストライキ」と言えば、アメリカでは、ブロードウェイの劇場舞台係の組合のストライキでブロードウェイ・ミュージカルが休演になっているのと、ハリウッドの脚本家たちがストライキに入っていて、TVドラマや映画の製作に支障が出始めている、という時事ネタがバックにあるが、これは「ケータイ刑事」の実に上手い所でもある。
劇中の音楽は、ピアノ調のアレンジがされていて、これも往年のサイレント映画を思い起こさせるものであって、楽しい所でした。→やっぱり抑える所はしっかりと抑えています。
それにしても、海ちゃんは爆弾事件で時間が大事なのに、結構楽しんでいましたが、完全に弾けちゃいましたね。まあ、雷お姉ちゃまもそうでしたけど... こうなると、シリアス路線に戻すのは難しいでしょうし、キャラの迷走はもう終点でしょう。(完全に「泪」化したと言うことも出来る。→何だかんだと言って、「銭形泪」が「ケータイ刑事」のスタンダードという証でもある。)
海ちゃんと五代さんが警視庁から赤坂多聞館に向かう所で、チャップリン風の男に付いていく所の歩き方は、当然、チャップリンに捧ぐ、と考えるべきでしょうが、何となくドリフのヒゲダンスを思い出しました。(ヒゲダンスもベースにはチャップリンがあるのですけど...)
勝負はパントマイム、二人羽織、リンボーダンスということで、このノリは「愛・15話」のなぞなぞ(愛ちゃん一人でした。)というよりは、「雷・2nd.9話」の(オマヌケな)殺し屋たちとの勝負というノリでしたね。(この時は高村さんが相棒でしたけど...)そんな中、二人羽織では「わんこそば28杯」ということで、しっかりと「28」が出ていたのも「ケータイ刑事」ですね。リンボーダンスでは、絢ちゃんが身体の柔らかい所を披露していましたし、頑張っていることが伝わってきます。ただ、観客(審査員)がたった5人というのは...
爆弾を前にして閉じこめられた海ちゃんが五代さんにメールで連絡というのは、「サイレント」という物語を上手く使っていましたね。普通ならばTV電話を使って連絡をするでしょうから。(出来るだけテロップを減らそうということだと思いますが、テロップに頼らずに済む所は頼らない、というのも上手い所でした。)
爆弾の所に五代さんと柴田さんがシャーク兄弟を連れてきて、海ちゃんと柴田さんも「残る」というところは「泪・2nd.13話」や「泪・1st.10話」を思い出させる良い所でもありました。その後の「阿波踊り」は「泪・2nd.14&15話」の「ポン踊り」にも見えましたけど... ただ、爆弾が1秒前で解除出来て、それを喜んでいる間にシャーク兄弟が逃げてしまうのは、冷静な海ちゃんとしたら、らしくないところだったが、そのまま逮捕していたら、いつもの口上の部分が無くなってしまうだけに、難しい所でもありましたね。で、海ちゃんの口上は、手振りで表現していたが、20話も過ぎると、口上も頭にしっかりとインプットされているだけに、下手にテロップを出さなくて正解だったと思います。(但し、今回、初めて「銭形海」を見たという方には辛かったでしょうけど...)
ところで、下北沢バベルの塔の地下にやってきた海ちゃんだが、何となく「恋する日曜日~ニュータイプ」の12話を思い出させてくれました。(共に絢ちゃんですし...)また、台詞無しということでは「恋日・3rd.26話」がある絢ちゃんだけに、慣れていると言えば変だが、悪くはなかったですね。
次回・2nd.11話は「歌だ!祭りだ!芸術だ! ~ケータイ刑事文化祭 in ゴルゴダの森(前編)」ということで、11/24に新宿・シアターアプルで行われた「ゴルゴダの森文化祭」が2回に分けての放送となり、その1回目です。次回予告では「シンデレラ」と「大喜利」「海ちゃんの歌」が出てきましたけど... ところで、来年2月にもまた舞台をするということで、その様子も3月、すなわち「海・3rd.」の10話過ぎに放送されるでしょうが、「海」は本当に舞台付いちゃいましたね。(これに関しては、火曜日UPの方で述べることにします。)
鑑識メモの方も「サイレント」に合わせていたのも良い所でした。それでいて、ちゃんと「さかなへん」の漢字シリーズを受け継いでいましたしね。(詳しくは火曜一番にUPする方に記します。→でも、今回の物語は、文字に記すのが結構難しいですね...)
ところで、絢ちゃんのブログに、「海・3rd.」の写真で、海ちゃんとマツのツーショットの写真が出ていたが、海ちゃんの髪型はポニーテールからストレートに降ろしたものになっていましたが、これで完全に泪ちゃんの髪型を逆に追っていったことになりますね。(3rd.の髪型は予想できましたけど...)また、DoCoMoが905iシリーズを発売したということもあって、手にしている携帯はSO905iのようでしたが、SOというのは舞ちゃんがSO505i(SO505iS)を使っていたが、それ以来の登場ということになります。
↓チャップリン関係をいくつか
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- 発売日: 2007/12/26
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ラヴ・チャップリン ! コレクターズ・エディション BOX 2
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↓マルセル・マルソーということで
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