「忍びの者」(その6) [映画(邦画)]
今回は、再び主役に戻って来た(初代)霧隠才蔵が主人公の物語である1966年のシリーズ第7作「忍びの者 新・霧隠才蔵」です。前作では主人公が息子である2代目・霧隠才蔵になったが、再び(初代)才蔵が主人公になった。尚、演じたのは市川雷蔵であり、こちらは変わっていない。尚、物語は第4作「忍びの者 霧隠才蔵」の続編という位置づけであり、第5作とは別の物語である。
シリーズ第7作「忍びの者 新・霧隠才蔵」
作品データを記しておくと、1966年の大映作品で、時間は87分である。監督は森一生、脚本は高岩肇、撮影は今井ひろし、美術は太田誠一、音楽は斉藤一郎である。そして出演は、市川雷蔵、藤村志保、楠侑子、千波丈太郎、五味龍太郎、内田朝雄、田村高廣、佐々木孝丸、小沢栄太郎、たちである。
大阪夏の陣も終り、家康は将軍職を秀忠に譲り、自らは駿府に引き籠って睨みを利かしていた。が、伊賀忍者の恐しさを知る家康は、武田信玄に仕えた風魔一族を幕下に加えて、伊賀忍者の絶滅を命じた。一方、伊賀忍者の生残り、霧隠才蔵、音羽弥藤次、鴉佐源太たちは家康への復讐を誓い、家康謀殺の機を狙っていた。ある日、くノ一・あかねが入手した城内の見取図をたよりに、才蔵は部下の小六と共に家康の寝所に忍び入る。が、才蔵たちの動勢を察した風魔一族の首領・大十郎が立ち塞がって、家康暗殺は失敗し、小六は殺され、才蔵は大奥の女主人・弥生に助けられた。弥生は家康に滅ぼされた長曽我部盛親の姪で、千姫の供として城に身を寄せているが、家康を倒そうとそのチャンスを狙っていた。で、才蔵の紹介で正式に伊賀一族に会い、家康謀殺への協力を誓う。そして弥生の手引きで家康暗殺を実行しようとする才蔵たち。が、この計画は事前に敵方に知れていて、才蔵たち窮地に立たされる。左源太たちは仲間に裏切者がいると考え、城内に出入りするあかねを疑う。これにあかねは身の潔白を晴らそうとして、病床の家康の元に駆けつけた秀忠の行列に独りで斬りこみ、大十郎らの罠にはまって捉えられる。このあかねの行動に才蔵はあかねを助け出そうとして、大十郎のいる洞窟を襲う。なんとかあかねを助け出すことに成功するが、佐源太は殺されると共に、弥生が裏切り者だったことが分かる。それから間もなく家康は病死した。才蔵に恋しているあかねは、これを機に才蔵が忍者の世界から抜けだすことを願うも、これを拒んだ才蔵は、大十郎と勝負を決すべく、箱根に向う...
シリーズの中ではパラレル・ワールドという感じになるが、忍者同士のアクションは迫力があって見所満載である。第5作とは全く違う展開であるが、こういうのもまた面白い所であり、良いんじゃないでしょうか?
↓まもなく再発されます。
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