特撮ヒーロー作品5本立て [特撮]
今週は、酷い内容の作品が多かったので、5作品全部まとめて簡単に済ませます。とにかく、現役作品で一番面白いのは「銭形海」であり、それに続くのが30年前の「チャーリーズ・エンジェル」、4年前の「侍ショートフィルム」(68FILMS)の短編作品という状況となっているのだから、「特撮氷河期」は更に進んでいると強く感じさせることになった「週に5作品放送」の最後となりました。
放送順に「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」#4 から
今回は、怪獣オタク・オキが活躍しただけで、それ以外の取って付けたような物語は邪魔なだけだった。そんな中、ゴモラが敗れそうになったのは救いだった。(連戦連勝では面白くない。でも、ゴモラにも飽きてきた...)それにしても、リトラを含むCGの酷さは何とかならないの...
「キューティーハニーTHE LIVE」#12
物語としたらそれなりのお楽しみがあるのだが、今回の物語はちょっと酷かったですね。「仮面ライダーBlack」の45話をベース(声楽ってそのまんまじゃない...)にして、いくつかのヒーロー作品でよく見かける、敵女幹部の顔に傷が付き、更に復讐心を燃やすという定番の物語であるだけに、もっと工夫をしないと... とにかく、ストーリーに関しては封印したくなるような酷さでした。
そんな中、救いだったのは、ハニーが目の前で、ミキが「ハニーフラッシュ」するのを見た時の反応だけ。「同じだ」と喜ぶ底抜けに明るいハニーのはしゃぎっぷりだけが浮いた感じになっていて良かっただけでした。
この作品、深夜枠らしい楽しいものであり、現役ヒーロー作品の中では一番面白いのだが、当たり外れの差がちょっと大きすぎる所が問題ですね...
「セブンX」#12(最終回)
やっぱり、この企画自体が失敗だったということを示す終結だった。セブンとセブンXが同一人物で、ダンとアンヌを引っ張り出してくるなんて、完全に過去の遺産に頼り切ったあまりにもお粗末な内容でした。結局、第1話と11、12話だけで1時間ぐらいの作品に編集し直せばそれで済んでしまうような物であった。(2話~10話は完全にタイトルに偽りがあるため、タイトルを変えて構成し直すべき。)とにかく「セブン」の名前に泥を塗った駄作でした。(こんなのをそのままDVD化したら、詐欺と言って良いですね。)
「ゲキレンジャー」#43
年内最後と言うことで、クリスマス・ネタのドタバタ・コメディ編。上手く持っていったらいい話になるのに、もはやこの枠ではお馴染みの女装や、CGを多用しすぎた戦闘シーンが全てをダメにしている。ストーリーもクリスマスに合わせただけで中身が全くない薄っぺらいものだったし、地に堕ちたどころか、地面に深くめり込んでしまいました。こんな内容だったら、メレの可愛いサンタ姿も防波堤にはならず、はっきり言って時間の無駄でした。
「電王」#46
残りは最終3部作のみ。結局、またも最後の3部作だけで成立する物語を作ろうとしている反省と進歩のない時間潰しになっただけ。そんな中、派手なクリスマス商戦向けの(グッズの)PRが無かったのは、出来の悪すぎるCGによる描写や、ケバケバのあまりにも節操のないデザインの玩具ばかりなので、既に始まっている叩き売りを止めることも出来ない、と諦めたんでしょうね。
この5本の中で、「ウルトラギャラクシー」と「C.ハニー」は来週も放送があるとはいうものの、ここまで酷い物語の揃い踏みになったということは、「朝日ソノラマ」が解散したという特撮ワールドの衰退・低迷の2007年を象徴する幕締めとなったのが面白い所でした。
↓こちらの方が遙かに面白い!(「銭形海」はまだですが...)
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↓これはマシとは言っても...
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