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「ガメラ」(その2) [映画(邦画)]

今回は、WOWOWの一挙放送の3日目に放送された1966年のシリーズ第2作の「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」です。前作は白黒作品であったが、ここからカラー作品になります。前作のヒットを受けて制作された作品であり、「ガメラ」シリーズの中では子供が登場しないという、少し雰囲気の違う作品に仕上がっている。

まずは作品データから。1966年の大映作品で、時間は101分である。製作は永田雅一、監督は田中重雄、脚本は高橋二三、撮影は高橋通夫、特撮監督は湯浅憲明、音楽は木下忠司である。また、ナレーターは若山弦蔵、そして出演は、本郷功次郎、江波杏子、夏木章、藤山浩二、早川雄三、見明凡太朗、伊東光一、高村栄一、菅井一郎、藤岡琢也、北原義郎、若松和子、谷謙一、原田該、北城寿太郎、ジョー・オハラ、星ひかる、たちである。

物語は前作の続きである。ガメラを乗せた火星行きのZプランのロケットが隕石と衝突し、ガメラは自由の身になる。で、地球に戻り、電力を捕球するために黒部ダムを襲う。一方、第二次大戦でニューギニアに出生していた平田は、当時、現地で発見した大きなオパールをジャングルの奥地に隠していて、それを回収する計画を立て、知り合いの小野寺と川尻、弟の圭介が現地に向かった。3人は原住民の制止も無視して奥地に向かい、洞窟を発見、オパールを発見する。が、川尻がサソリに刺されて死亡、一人占めを狙った小野寺は圭介を洞窟に閉じこめ、一人で帰国する。帰途の船中でそのオパールは医療用の赤外線を浴び、孵化した。それはオパールではなくてバラゴンという怪獣の卵だった。神戸港に到着したが、そこでバラゴンが急成長して暴れまくることになる。自衛隊は何も出来ず、バラゴンは進撃する。やがて、火災の炎にガメラがやってきて、大阪城公園で一騎打ちに。が、バラゴンの冷凍液によってあえなく敗退するガメラ。その頃、原住民に助けられた圭介が、原住民の娘・カレンとともに帰国。伝説に従ってバラゴンを退治する作戦が開始される。それは、水に身体の細胞が溶けてしまうというバラゴンを巨大なダイヤの光で琵琶湖に誘導して、琵琶湖に沈めてしまうというものだった。が、小野寺がそのダイヤの強奪に現れて...

タイトルこそ、ガメラとバラゴンの対決を大きく謳っているが、バラゴンが中心となった物語で、バラゴンの復活、対決、退治を描いたような作品であり、ガメラの登場は意外と少ない。本作からガメラは人類の味方になったと思われているが、本作でのガメラは、本能のままに現れて、自分のためにたまたまバラゴンと対決して、最終的に退治したということで、人類の味方ということは出来ない。こういう部分は、改めて作品を見ることで確認できることでもある。

製作から40年以上が流れた現在、色々と突っ込みたくなる所も多いのだが、それは自粛しておくことにする。(一応、どうして琵琶湖なの?淀川でも十分だと思うんですけど...と言うことだけ記しておく。)ただ、40年以上も前の作品とは思えないほど、密度の高い作品である。

 

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2007/10/26
  • メディア: DVD

ガメラ THE BOX 1965-1968

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  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
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