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「ガメラ」(その7) [映画(邦画)]

WOWOWの全12作一挙放映の最終日となる7日目は平成ガメラシリーズの3作が放送されたが、今回はそれらについてです。尚、平成シリーズの第1作「ガメラ 大怪獣空中決戦」については6月に記しているので、作品データだけにしておく。

平成シリーズ第1作ガメラ 大怪獣空中決戦
1995年作品で時間は96分。監督は金子修介、脚本は伊藤和典、撮影は戸澤潤一、特撮監督は樋口真嗣、音楽は大谷幸、出演は、藤谷文子、小野寺昭、中山忍、伊原剛志、本田博太郎、螢雪次朗、長谷川初範、本郷功次郎、久保明、渡辺裕之、松尾貴史、袴田吉彦、夏木ゆたか、石井トミコ、渡辺哲、風吹ジュン、たちである。

ところで、本作に佐藤二朗さんが出演している事を6月のWOWOWでの放送の時に気づいたが、今回、何処に出ているのかを捜してみました。10年ちょっと前の作品ということで、顔が少し変わっているとは思われるが、多分そうではないかという所を発見しました。それは、開始から32分頃で、福岡ドームかに逃げた1匹のギャオスがガメラと遭遇したとき、それを追っていたヘリコプターのパイロットが二朗さんだと思います。(どうでしょうか?)

平成シリーズ第2作ガメラ2 レギオン襲来
作品データを記しておくと、1996年の作品で時間は100分、監督は金子修介、脚本は伊藤和典、撮影は戸澤潤一、特撮監督は樋口真嗣、美術は及川一、音楽は大谷幸である。そして出演は、永島敏行、水野美紀、石橋保、吹越満、藤谷文子、川津祐介、沖田浩之、田口トモロヲ、大河内浩、梶原善、梅垣義明、坂野友香、たちである。

地球に降り注ぐ流星雨。北海道支笏湖付近に墜落した隕石はクレーターだけを残してその形跡を消した。自衛隊が追跡を続ける中、工場から大量の瓶が消失す事件とファイバーケーブルが消失する事件が発生。そして、地下鉄構内で巨大な昆虫によって乗客が襲われる事件が発生し、隕石に付着していた宇宙からの生命体だと判明する。で、付近のビルから巨大な花が出現し、レギオンと名付けられた昆虫を一掃する爆破作戦が開始される。そんな中、ガメラが三陸沖に出現、草体と呼ばれる巨大な花を破壊する。が、レギオンの群れがガメラを襲い、傷ついて敗北するガメラ。次にレギオンは仙台にあらわれて壊滅、自衛隊は足利を最終防衛線として展開する中、ガメラと交信できる浅黄は仙台に赴き、子供たちとガメラを囲んで懸命に祈る。で、奇跡の復活をしたガメラはレギオンとの決着を付けるために飛び出していった...

昭和シリーズと比べると、全ての点でスケールアップした平成シリーズで、しかも宇宙生物というスケールの大きい新怪獣を登場させ、「ガメラ」シリーズの中でも頂点を極めることに成功した作品である。特撮の方も完成度は高く、この後は本作を超えることが出来なくなったと言ってよい。日本映画も、やれば出来るということを知らしめた作品である。

平成シリーズ第3作ガメラ3 邪神<イリス>覚醒
作品データを記しておくと、1999年の作品で、時間は108分、監督は金子修介、脚本は伊藤和典と金子修介の2人、撮影は戸澤潤一、美術は及川一、音楽は大谷幸である。そして出演は、中山忍、前田愛、藤谷文子、山咲千里、手塚とおる、小山優、安藤希、堀江慶、八嶋智人、螢雪次朗、本田博太郎、川津祐介、前田亜季、加藤博之、竹村愛美、藤崎安可里、山口日記、田口トモロヲ、かとうかずこ、三田村邦彦、渡辺裕之、たちである。

1999年、ギャオスが世界各地で異常発生し、その被害が拡大していた。そんな中、4年前(平成シリーズ第1作)のガメラとギャオスの戦いで両親を失った中学生の綾奈は、弟と共に奈良県南明日香村の親戚の家に引き取られて暮らしていた。ガメラに対する憎悪は日増しに膨らむ一方の綾奈。そんな中、村に古くから伝えられている伝説の神獣「柳星帳」が眠る祠の封印を解いてしまった。東京ではガメラと複数のギャオスが現れてバトルを繰り広げ、渋谷は壊滅した。それをニュースで知った綾奈はガメラに対する憎しみを一層強くする。また、封印が解かれた社の沢の祠では奇妙な生物が覚醒するが、綾奈はそれをイリスと名づけて育てるようになった。が、綾奈はイリスの繭に取り込まれてしまう。何とか一命を取り留めたが、成長したイリスは村人たちを襲い巨大化していく。そんな所にギャオスの生態研究を続けていた鳥類学者・長峰は明日香村の事件を聞きつけてやってくる。で、ギャオスの変異体らしき怪生物が現れたことをつきとめ、更にイリスは綾奈との融合を試みていると分かる。京都に現れたイリス。そしてガメラが現れてバトルが始まった...

特撮やミニチュアはそれなりに頑張っていたが、ストーリーの方は今ひとつ説得力が無く、取り繕ったような所がある。製作時、現場がギクシャクしていたというが、それが作品に出てしまっている。前作が良かっただけに、こういうことになったのは残念でならない。が、今になってみると、前作での高い評価に甘えていたということも出来る。2003年頃から2005年頃に特撮ヒーローも一つの頂点を極めたが、その後の没落、2007年はもうボロボロという作品しか出てこないが、平成ガメラはそういう盛者必衰ということを先に教えていましたね。(ここから何も学ばなかった東映作品の現在の酷さはあまりにも酷い...)

平成シリーズは昭和シリーズと比べると、映像的には大きくスケールアップして、クオリティも格段に良くなり、「子供の味方」という怪獣映画から「怪獣パニックSF映画」に高めることになった点では評価できるが、終幕に関してはちょっとお粗末なことになったが、これって「子供の味方」から脱却したことへの寄り戻しだったということでしょうか。

 

ガメラ 大怪獣空中決戦

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  • 発売日: 2007/10/26
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ガメラ2 レギオン襲来

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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒

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ガメラ THE BOX 1995-1999

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