TwellV・神宮前名画座「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME」(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
今週の神宮前名画座で放送されたのは、1949年のアメリカ映画「私を野球につれてって」でした。(カラー作品です。)先週までの戦争映画とは大きく変わって、楽しい楽しいミュージカル・コメディ作品ということになったが、これはプロ野球が開幕したということもあってのことでしょうかねぇ?尚、この作品は映画としての評価は低く、音楽の方が余りにも有名なので、「サントラ」扱いということにして記すことにします。
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はバスビー・バークレイとジーン・ケリーの2人、脚本はハリー・テュージェンドとジョージ・ウェルズの2人、撮影はジョージ・フォルシーである。そして出演は、フランク・シナトラ、ジーン・ケリー、エスター・ウィリアムズ、ベティ・ギャレット、エドワード・アーノルド、ジュールス・マンシン、ブラックバーン・ツインズ、サリー・フォレスト、たちである。
フランク・シナトラとジーン・ケリーのコンビによるミュージカルというのは他にも多数あり、有名な某作品は広く知られている(逢えてタイトルを記さなくてもお分かりでしょう)作品があるが、本作は、そのコンビにも関わらず、日本では劇場未公開となった作品である。→はっきり言って、ミュージカルということでは低調な出来の作品である。
が、本作は主題歌が余りにも有名になった作品であり、大リーグの試合には欠かすことの出来ない曲になったということで、音楽の方だけは注目である。
で、そのサントラ盤の収録曲は以下の全16曲である。『Star Spangled Banner』『Take Me Out To The Ball Game』『Cheap Seats』『You've Got To Hit The Right Lick』『Hit Da Long Ball』『Hero Or Bum』『Right Field』『Play Ball』『Redleg Boy』『Ballad Of Eddie Klepp』『There Used To Be A Ballpark』『Greatest』『Centerfield』『Take Me Home From The Ball Game』『I Wanna Be A Baseball Star』『Casey At The Bat』。
映画のタイトルでもある『Take Me Out To The Ball Game』は大リーグ中継を見ていたら必ずや耳にするというほどの有名な曲であるので、耳にしたことはあるでしょうね。それ以外の曲も、古き良き時代を感じさせてくれるメロディであって、懐かしさも感じることになる。
物語の方は、20世紀初頭の大リーグ創世記、ある野球チームのオーナーの遺言によって、ある女性のものになる。彼女は経営に積極的に参加して、「もっとお上品にプレーせよ」というお達しを出す。が、それに対して選手たちは...
で、コメディ・タッチで繰り広げられていくのだが、ごく平凡な展開であって、ストーリーが特にどうの、ということはない。それに、時代設定が20世紀初頭ということになっているが、選手たちが大リーガーには見えないというのは苦しいところになる。但し、シナトラとケリーのタップダンスを中心にしたダンスだけは別格という作品でした。
今週は土曜の夜には放送が無く、日曜だけの放送であったが、次の放送は4/20(日)まで飛んで、今回と同じ「私を野球につれてって」です。そして4/27(日)はまたも「モロッコ」の放送予定となっています。(4月の「神宮前名画座」はそれだけです。)せっかくの懐かしの名画の放送枠なのに、開店休業状態になっちゃうなんて...
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