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井上陽水『GOLDEN BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバム(ベスト盤)は1999年にリリースされた2枚組のベスト・アルバムである。これまでも彼のベスト盤はリリースされているが、長い彼のキャリアを考えると、これはと言うことの出来るベスト盤は無かった。(そもそも、数百曲も発表しているので、誰もが納得できる選曲のベスト盤は不可能である。)本ベスト盤は(当時の)全キャリアから代表的な曲が選曲されているということで、特に大きな疑問のない選曲のベストアルバムということになった。→代表曲が詰まっているので、彼の世界に入門する初心者から、彼のファンを自認する方までもが気軽に聴くことが出来るものとなっている。

収録曲は全部で35曲で、これが18/17曲を収録した2枚のDISCに分けられている。DISC 1の収録曲は以下の全18曲である。『少年時代』『ありがとう』『Make-up Shadow』『アジアの純真』『最後のニュース』『傘がない』『氷の世界』『夢の中ヘ』『リバーサイドホテル』『心もよう』『5月の別れ』『いっそ セレナーデ』『クレイジーラブ』『飾りじゃないのよ涙は』『ジェラシー』『青空、ひとりきり』『新しいラプソディー』『長い坂の絵のフレーム』。

また、DISC 2の収録曲は以下の全17曲である。『とまどうペリカン』『カナリア』『ダンスはうまく踊れない』『娘がねじれる時』『なぜか上海』『英雄』『ワカンナイ』『ワインレッドの心』『夏の終りのハーモニー』『TEENAGER』『Tokyo』『タイランド ファンタジア』『帰れない二人』『Just Fit』『人生が二度あれば』『結詞』『積み荷のない船』。

特定のテーマを決めた選曲をされたベスト盤も良いが、そういうベスト盤では、多用な所を見せる彼の一部分しか知ることが出来ない。本ベスト盤では色んな姿の曲が収録されていて、シニカルな所もあれば、心を動かされる所もあり、懐かしさを感じる所、フレッシュな所、と言うように彼の(大まかとはいうものの)姿を掴むことが出来るのが良い所である。(オリジナル・アルバムを全て入手してしまうという事にすれば「ベスト盤」はいらないということにもなりますが...)一般的に彼の音楽を聴こうというのであれば、実にお手軽であり、手元に置いておくのにピッタリとベスト盤である。

 

GOLDEN BEST

GOLDEN BEST

  • アーティスト: 井上陽水,忌野清志郎,奥田民生,星勝,佐藤準,鈴木茂,久石譲,矢野誠,井上陽水奥田民生,川島裕二,高中正義
  • 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
  • 発売日: 1999/07/28
  • メディア: CD


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