ゴルゴ13#5 [アニメ]
今回の物語は、ブロードウェイの大手芸能プロダクションの社長と副社長が互いにスナイパーを雇って消そうとする物語で、ゴルゴ13とニコラヴィッチという凄腕のスナイパーが同じ場所でそれぞれのターゲットを狙うという物語。
芸能プロの副社長ボブは、自分を拾って育ててくれた社長を殺害するために凄腕のスナイパー・ニコラヴィッチを雇おうとしてテストをする。一方、社長はその事実を知って、逆にボブを暗殺するためにゴルゴ13を雇う。が、ボブが雇った殺し屋が自分を殺そうとする直前に殺せという難しい条件を付ける。ゴルゴはボブが雇った殺し屋がニコラヴィッチだと知ると、相手を研究する。また、ニコラヴィッチもゴルゴが動いていることを知る。ターゲットを狙うのは、商用でシカゴに行く時、空港に着いて飛行機から降りる時ということで、2人の殺し屋は用意を調える。ニコラヴィッチはゴルゴが入り込む余地はないとして、依頼された仕事に自信を持っていた。で、社長と副社長の乗った飛行機がシカゴに到着、車椅子に乗った社長をボブが押して飛行機から降りようとする。ニコラヴィッチは社長を狙撃しようとするが、ゴルゴの放った銃弾がボブの眉間を貫いた。そして次の瞬間、ニコラヴィッチもゴルゴによって狙撃されて死亡。難解な依頼を片付けたゴルゴは去っていった。
「世界で五本の指に入る」と言われたニコラヴッチが、そのことを全く気にしていない一匹狼ぶりを出しているとか、難しい条件を付けられたゴルゴはしっかりと相手を研究するとか、それぞれのキャラがしっかりと描かれている。また、社長と副社長に関しても、背景がしっかりと描かれていて、それぞれの思惑が交錯する所がしっかりとしているため、ハードボイルドな物語に緊張感が出ていて、いい感じの物語でした。ただ、自分にとって邪魔な存在をスナイパーを雇って始末するという考えは、如何にもアメリカっぽいところであって、ちょっと怖い所でもありました。
↓今回の物語はこれに収録されています。
↓いくつかお薦め本を
さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection
- 作者: さいとう たかを
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11/13
- メディア: 単行本
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