小坂明子『ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2003年にリリースされたベスト盤である。'70'sにシンガーソングライターのブームが到来したが、その代表格という一人である彼女。そんな彼女の代表曲『あなた』(「女性シンガーソングライター」「ピアノ」と言えばこの曲です。)から幾多の曲を聴くことが出来るということで、'70'sという雰囲気にたっぷりと浸ることが出来ると共に、資料としても役に立つベスト盤である。
収録曲は以下の全16曲である。『あなた(歌謡祭Liveバージョン)』『もう一度』『ふたりだけの世界』『丘の上の教会』『愛する人のために』『あこがれ』『あなた』『June Bride』『時計のないウィークエンド』『悲しみはRose Teaにとけて』『Boaster』『コバルト色の天使』『Love Is Myself』『Again』『蒼い記憶』『Star~プラネタリュームの空~』。
リードトラックが1973年の世界歌謡祭でグランプリを受賞したライヴ・バージョンの『あなた』というのが実に嬉しいところである。また、ワーナー時代だけでなく、レコード会社を移籍した後の曲も収録されているのも嬉しい所である。(但し、2度目の移籍後の曲は無いですが...)
お薦め曲は、ライヴ・バージョンの『あなた』、シングルとしてもリリースされてた『もう一度』『丘の上の教会』『あこがれ』『コバルト色の天使』というところをピックアップしておく。尚、ライヴ収録ではない『あなた』は'70'sの日本のシンガー・ソングライターの世界を代表する曲であり、お馴染みすぎるということで外すことにしたが、この曲を聴かないというのは、「肉のないすき焼き」「野菜のないサラダ」であるのは言うまでもない。
広い声域を持っていて、歌唱力の方も抜群である彼女であるが、'70'sの日本の音楽シーンに残した足跡は大きい。ギターによるフォーク系ミュージックが中心であった時に、メロディアスなピアノのメロディと透明感のある澄んだボーカルはとても新鮮であった。是非、お手元にどうぞ。
コメント 0