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BOBBY BROWN『BOBBY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1992年に発表された彼の4枚目のアルバムである。本アルバムを発表する前はラップ・ミュージシャンとして高い人気を得ていたが、本アルバムがリリースされる直前にWHITNEY HOUSTONと結婚したことで、そちらの方が彼の話題の中心になり、そこからケチがつくようになっちゃいました。(この後もそれなりにシングルやアルバムを発表するも、相手にされなくなってしまった。)ということで、ある意味では彼のキャリアにおいて、最も重要な位置づけとなったアルバムということも出来る。尚、発売になったのが8月と言うことで、Billboardのアルバム・チャートで最高位2位を記録しているが、そのチャート成績が2年に分けられることになったため、1992年は年間アルバム・チャートで82位、翌1993年は52位にランクインすることになった。

収録曲は以下の全14曲である。『Humpin' Around (Prelude)』『Humpin' Around』『Two Can Play That Game』『Get Away』『Til The End Of Time』『Good Enough』『Pretty Little Girl』『Lovin' You Down』『One More Night』『Something In Common』『That's The Way Love Is』『College Girl』『Storm Away』『I'm Your Friend』。

この中からは4曲がシングル・カットされたが、次第にチャート成績も下がっていくことになってしまった。(やはり、WHITNEYとのことで色々と叩かれることになった影響が出ている。)最初のシングル『Humpin' Around』は最高位3位、1992年の年間シングル・チャートでも33位にランクインしている。2nd.シングルの『Good Enough』は最高位7位、1993年の年間シングル・チャートでは49位、3rd.シングルの『Get Away』は最高位14位(年間チャートのTOP 100にはランクインせず。)、4th.シングルの『That's The Way Love Is』は最高位57位で、この順位では年間チャートのTOP 100にランクインするのは不可能である。尚、イギリスではWHITNEYとのデュエットの『Something In Common』もシングル・カットされていて、イギリスでは本アルバムからのシングルとして最大のヒット(最高位16位を記録)となっている。

本アルバムからのお薦め曲は、アルバムならではの構成である冒頭の2曲の『Humpin' Around』と、シングル・ヒットを記録している『Get Away』『Good Enough』。そしてアルバムのラストを飾る『I'm Your Friend』をピックアップしておく。尚、WHITNEYとのデュエットの『Something In Common』も悪くないが、ちょっとWHITNEYの名前に頼りすぎている感がしてしまい、良い印象が薄くなってしまった...

本アルバムの製作は、BOBBYに勢いがあった時期であるだけに、曲の方も決して悪くはない。ポップな部分も出てきて、取っつきにくいと言うことも無くなっているだけに、もう一段上のヒットになってもおかしくないと思うのだが、WHITNEYとのプライベートを出し過ぎて反感を買ったということですかね。で、これから彼は「BOBBY BROWN」ではなく「WHITNEYの旦那」として見られるようになり、華やかな第一線から退いていくことになってしまうのだが、最後の一花と言うにはもったいないほどの出来である。NEW EDITION時代を含め、彼のヒット曲を知っている者には抑えておきたいアルバムである。

 

Bobby

Bobby

  • アーティスト: Bobby Brown
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 1992/08/25
  • メディア: CD


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