BANGLES『DIFFERENT LIGHT』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1986年に発表された彼女たちの2nd.アルバムである。邦題は「シルバー・スクリーンの妖精」である。'80'sのガールズ・バンドと言えば、前半は何と言ってもGO-GO'Sであり、中盤はBANGLESであるのは誰もが認める所である。そして、本アルバムによって一躍時代をリードする立場になったということで、彼女たちのアルバムといったら、本アルバムである。イギリスでも最高位3伊を記録し、アメリカではBillboardのアルバム・チャートで最高位2位、1986年の年間アルバム・チャートでは27位にランクインする大ヒットを記録している。
収録曲は、オリジナル版では全12曲であったが、最近リリースされたものには1曲のボーナス・トラック(最後の1曲)が追加されて、全13曲となっている。『Manic Monday』『In A Different Light』『Walking Down Your Street』『Walk Like An Egyptian』『Standing In The Hallway』『Return Post』『If She Knew What She Wants』『Let It Go』『September Gurls』『Angels Don't Fall In Love』『Following』『Not Like You』『Walk Like An Egyptian [Extended Dance Mix]』。
この中からは、彼女たちの代表曲である『Manic Monday』と『Walk Like An Egyptian』の2曲が大ヒットしたのをはじめ、4曲がシングルカットされていて、いずれもがヒットを記録している。最初にシングル・カットされた『Manic Monday』はBillboardのシングル・チャートで最高位2位、1986年の年間シングル・チャートでは48位にランクイン、続く『If She Knew What She Wants』は最高位29位(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない)、『Walk Like An Egyptian』は4週連続1位に輝き(彼女たちは2曲の全米No.1ソングがあるが、最初のNo.1ソングである。)、1987年の年間シングル・チャートで堂々1位となった。更に4th.シングルの『Walking Down Your Street』も最高位11位を記録している。(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない)また、『Following』はイギリスでのみシングル・カットされている。
本アルバムからのお薦め曲は、やはり『Manic Monday』であろう。ポップであり、シンプルで分かりやすいメロディは頭に残り、口ずさみやすいものである。しかもこの曲を書いたのが殿下ことPRINCEであるというのもポイントである。(クリストファーという名前を使っているが、正体は殿下というのは有名です。)また、彼女たちの名前を一気に知らしめることになったのもこの曲である。それ以外では、年間No.1ソングとなった『Walk Like An Egyptian』、シングル・カットされた『If She Knew What She Wants』、そして『September Gurls』『Following』というところをピックアップしておく。
彼女たちには、'70's終盤から'80's前半のRUNAWAYS、'80's前半のGO-GO'Sの流れを受け継いだガールズ・バンドであり、エレポップが中心となった'80'sのポップスにおいて、ガールズ・バンドの存在を示してくれたということでも、中期'80'sから終盤において、忘れてはならない存在である。曲の方もポップでとても聴きやすい曲ばかりであり、'80'sサウンドらしさに満ちあふれている。しっかりと聴いておきたいアルバムである。
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