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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その54) [ケータイ刑事]

前回は連載1周年ということで、特別企画としたが、今回からは今までのように「ゲストキャラにおける類似点」ということで続けていきます。

今回のテーマは、「悪人なのに(主人公に)味方したキャラクタ」ということで述べる。但し、悪人でも雑魚(例えば、雇われた殺し屋とか、悪人に命じられて動く兵隊のようなキャラ)ではなく、それなりの大物であることを条件とする。で、登場するのは、「007」からは「女王陛下の007」のマルク・アンジュ・ドラコ、そして「ユア・アイズ・オンリー」のミロス・コロンボの2人、「ケータイ刑事」からは「銭形舞・6話」の袴田権四郎です。

007」:マルク・アンジュ・ドラコ。2代目ボンド作品であるシリーズ第6作「女王陛下の007」に登場したゲスト・キャラクターである。彼はボンドの妻になるテレサの父親であるので、ボンドの義理の父になる存在である。(ボンドの義理の父になったが、シリーズに登場するのはこの作品1本だけであり、後の作品に再登場はしていない。)

彼は、表向きは合法的な会社であるドラコ建設の社長であるが、実はヨーロッパで有数な犯罪組織・ユニオン・コルスの首領である。兎に角、勝手気ままに無謀なことをする一人娘のテレサにほどほど手を焼いていて、娘のことで悩んでいた。そんな時、ボンドがテレサに接近したことから、テレサがボンドの様な男と結婚して落ち着いて欲しいと願うようになる。で、ボンドに、テレサと結婚するように頼み、それと引き替えにブロフェルドの行方に関する情報をボンドに提供した。ボンドはブロフェルドを追うが、本気でテレサを愛するようになった。

ボンドはブロフェルドを追うが、窮地に陥り、逃げる所をテレサに助けられこともあって、本気でテレサを愛するようになる。そしてテレサと結婚する決意をする。が、テレサがブロフェルドに捕らえられ、ボンドはテレサを救出しようとブロフェルドのアジトを急襲することを進言するが、MI-6は受け付けなかった。で、彼の元に助けを求め、大事な娘とその婿になるボンドのために特攻隊を組織して、ボンドと共にブロフェルドのアジトの攻撃に加わった。ボンドはテレサと結婚して新婚旅行に出るが、ブロフェルドに襲われて、新妻・テレサは帰らぬ人になってしまった。

007」:ミロス・コロンボ。3代目ボンドの第5作、シリーズ第12作「ユア・アイズ・オンリー」に登場したキャラクターである。「ハト」と言う密輸業者(但し、麻薬は扱わない)である彼は、かつてはレジスタンスとして活動して功績を挙げた一人であった。その後、暗黒街の大物になり、手広く事業を行うようになる。(合法的なビジネスだけでなく、非合法なビジネスも手掛けている。)ライバルのクリスタトスとはレジスタンス時代からの関係で、当時は仲間であったが、今では対立していた。そのクリスタトスの策略で、ソ連にATACを売りつけることを企む黒幕に仕立て上げられ、ボンドからマークされることになる。が、自らボンドに自分の無実を訴え、クリスタトスが黒幕であることをボンドに教える。更にはボンドに味方して、クリスタトスを追いつめるのに協力する。

そして、クリスタトスの(絶壁の磐山の頂上にある)秘密基地に襲撃するボンドに特攻隊を組織し、ボンドと共に潜入する。ATACを巡ってボンドとクリスタトスが争う中、彼は宿敵・クリスタトスにナイフでトドメを刺し、長年の恨みを晴らし、ボンドの任務に大きな助力となった。その後、フィギュアスケートでオリンピックの金メダルを狙っているビビの新たなスポンサーになった。

ケータイ刑事」:袴田権四郎。「銭形舞・6話」に登場したゲスト・キャラクターである。彼は27件の殺人事件に関与している男であり、「モリアーティ」という通称を持っている男である。(この名前は、シャーロック・ホームズの宿敵であるモリアーティ教授の名前から来ている。)ちゃんと五代さんはそんな彼の護送を命じられる。

途中、トイレ休憩で立ち寄ったファミリーレストランで事件は起こる。そのファミリーレストランで死体が発見された。それを所轄に連絡しようとした五代さんだったが、護送車の無線は何者かによって壊されていて、銃撃を受ける。これは、袴田はこの場所で仲間によって救出される手はずだったが、裏切られたのだった。更に、ちゃんも狙われる。

五代さんは袴田の手錠を外し、この窮地を脱しようとする。(逃走するチャンスを与えることにもなる所ですが...)これに袴田は協力し、ちゃんは連絡をして応援を呼び、狙撃者を逮捕、袴田は逃げることもせず、再び護送されていった。

尚、権田はちゃん(銭形姉妹)のおじいちゃま(祖父)である銭形警視総監のことを知っていて、自分が「モリアーティ」と呼ばれている理由をおじいちゃまは知っている、と言ってました。

今回取り上げた3人は、法的に悪事を行っている人間であるが、要領が良いというか、上手く切り抜けてきたと言ったらいいのか、ドラコとコロンボは手配されることなく、表向きはそれなりの人間として社会生活をしているが、袴田は逮捕されているという所が根本的に違うところである。が、ドラコとコロンボにしても、たまたま警察の手から逃れているだけだったかもしれず、袴田と同じ境遇になっていたかもしれない。が、ボンドに協力したことで、イギリスとの間で取り引きが行われているであろう。そのため、これまでの悪事に対して検挙する、ということはないものと思われる。(と同時に、闇の世界から足を洗ったであろう。→ボンドは裏事情を知っているだけに、そっちの世界に関わっていたらいつ「検挙」されてもおかしくないと自覚している。)袴田にしても、27件の殺人事件に関わっているということは、逮捕されるまでは上手く乗り切って逮捕から逃れていたのは疑う余地がない。(逮捕されていたら、そんなに多くの事件に関わることは不可能である。)ということで、ある程度はドラコやコロンボと同じように生きていたということが言える。よって、シリーズ作品に登場時点の置かれた立場は違っているものの、生き方としたら類似したものであったと言える。

しかも、主人公(ボンド/銭形)に協力しているという共通点がある。とは言っても、ドラコは娘のために、コロンボは自分の無実を証明するため、袴田は生き延びるため、というように、理由は三者三様ですけど... しかし、ドラコもコロンボも足を洗うことになり、袴田も逃亡することなく再び護送されていったので罪を償って真面目になる決意をしたのは疑う余地はない。よって、真人間に生まれ変わったという共通点が挙げられる。(やはり、こういう類似点、共通点が存在します。)

次回も、「ゲストキャラにおける類似点」ということが続きます。誰が登場するかはお楽しみに。

 

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