「シベリア超特急」(その4) [映画(邦画)]
水野晴郎さんが亡くなったということで、懐かしの邦画ヒーローシリーズの第24弾として急遽記している「シベ超」シリーズも、今回が最後です。今回は、舞台公演として行われた2つの作品についてです。(1つは後に映画として劇場公開されている。)
「シベリア超特急4」(2003年)
2003年1月18日に新宿シアターアプルで行われた舞台公演であり、それを収録したものが後に劇場公開もされた。(一応、4本目の映画と言うことも出来るため、シリーズの映画は5本ある、と言うことが出来る。)が、舞台公演であるので、ここでは舞台作品ということで扱うことにする。
製作、原作、脚本、演出は全て水野晴郎(MIKE MIZNO名義)、出演は、三田佳子、宇津井健、内藤武敏、丹波哲郎、光本幸子、安井昌二、小田切みき、ホームラン、森宮隆、渡部雄作、中野ダンキチ、西田和昭、水野晴郎、たちである。また、音楽はBACHI、ナレーションは油井昌由樹である。
物語の方は、あるにはあるが、ミステリーとお笑いをミックスした無法地帯となった展開で進んで行く。台詞忘れや台詞飛ばしも当たり前、アドリブも次々飛び出し、客席と一体になった楽しい舞台となっている。
映画「シベリア超特急4」を製作する人たちがドタバタしている中、突然、水野晴郎が何者かによって殺されてしまう。で、その事件の謎を解き明かそうとして、残された台本で芝居は続く。が、エンディングの後、大どんでん返しが待っていた...
それにしても、実に豪華な顔ぶれが集っている。クレジットには「特別出演」や「友情出演」が並ぶが、これだけの顔ぶれが集まっただけでも凄いことである。まさに、伝説の舞台である。
「シベリア超特急00.7」(2003年)
2003年1月の舞台の再演で、同年7月に行われたものである。尚、タイトルが「00.7」になったのは、当時「6」の映画製作が予定されていた(結局これは未完である。)のと、映画「007」シリーズの宣伝担当かつて水野晴郎が担当していたことから、「007シリーズ」のパロディということで、タイトルが「00.7」となったいきさつがある。
また、舞台公演は、Version1「ベルリンからの密使」と、Version2「W佐伯大尉」の2つが上演された。(DVDの方は、それらの映像を再構築したものである。)
製作、原作、脚本、演出は全て水野晴郎(MIKE MIZNO名義)、出演は山城新伍、光本幸子、安井昌二、小田切みき、ザ・グレート・サスケ、乾貴美子、木村奈保子、竹田高利、ホームラン、中野ダンキチ、西田和昭、水野晴郎、たちである。また、音楽は新田孝、ナレーションは油井昌由樹である。
好評だった舞台(「4」)を受けて再演が決まったが、再演とするのではなくて新作として製作されることになった。お馴染みの顔ぶれが登場し、お馴染みの展開で、映画のパロディまで飛び出す「シベ超」ワールドが展開される。
物語は、外務大臣に就任した元女優の就任披露パーティに、車椅子の老人を連れて現れて、元女優を罵倒する女が現れる。車椅子の老人は、女優と共に、60年前にシベリア超特急で悲惨な事件に遭遇していた。で、元女優はその事件について語り始める...(と言っても、アドリブ全開で凄い世界になります。)
まさに「シベ超」ワールド全開ということで、普通の舞台とは全く違うものである。そして、客席と一体化しているところ、アドリブの面白さ、更に出演者たちのノリ、これらのいずれもが、2007年の「ケータイ刑事銭形海」の舞台公演にも繋がって受け継がれているだけに、水野先生が「銭形海・夏舞台」のスペシャルゲストとして出演が決まっていたが、怪我のために降板されたことがとても残念に思う所である。あの楽しい舞台がDVDとしてリリースされているという間は嬉しい所である。
ケータイ刑事 銭形海 夏舞台完全版 BS初!ついに舞台だ!~超豪華!演劇者殺人事件
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
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