BARRY MANILOW『BARRY MANILOW Ⅰ』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1973年に発表された彼のデビュー・アルバムである。が、当時は特にヒットすることも無かった。1974年のシングル『Mandy』の大ヒットによってと2nd.アルバムがヒットしたことで、1975年になって再発されることになり、この時に最高位28位を記録するヒットになった。ということで、本アルバムは彼の純粋なデビュー・アルバムということになる。('73年のリリースされた時のアルバム・タイトルは「BARRY MANILOW」であり、'75年の再発の時に「Ⅰ」が追加された。)
収録曲は1973年のリリース時と1975年の時は共に全11曲であり、曲順も同じである。ジャケットの変更は行われたが、再発なので、特に曲の方には手を加えることはされず、曲順も同じである。2006年にリマスターされてCDとして再発された時、4曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲となった。(後ろの4曲がボーナス・トラックである。)
収録曲は以下の通りである。『Sing It』『Sweetwater Jones』『Cloudburst』『One Of These Days』『Oh My Lady』『I Am Your Child』『Could It Be Magic』『Seven More Years』『Flashy Lady』『Friends』『Sweet Life』『Caroline』『Rosalie Rosie』『Star Children』『Let's Take Some Time To Say Goodbye』。
1973年には、本アルバムからデビュー・シングル『Sweetwater Jones』がシングル・カットされているが、鳴かず飛ばずであった。1975年に再発された時には『Could It Be Magic』がシングル・カットされて、Billboardのシングル・チャートで最高位6位を記録し、1975年の年間シングル・チャートでも37位にランクインしている。尚、この曲はDONNA SUMMERのカヴァーでもヒットを記録している。
内容は、'70'sの彼が放ったヒット曲の原点となるもので、ピアノを使ったポップな曲から、ロック色の曲まで、幅広く、サウンドの点ではちょっと欲張った感じがするものの、後の彼の活躍を考えたら、その下地が出来ていた、ということにもなる。
筆者のお薦め曲は、『Sweetwater Jones』『One Of These Days』『Could It Be Magic』『Friends』『Let's Take Some Time To Say Goodbye』という所をピックアップしておく。
それにしても、最初にリリースされた時は鳴かず飛ばずだったのが、『Mandy』が全米No.1ヒットとなったことにより、同じアルバムがヒットを記録する、というのは、チャートの面白い所である。また、評価の方も掌を返したように変わってしまうのだから...(こちらに関しては、以下自粛。)
彼のサウンドを聴くのであれば、やはり聴いておきたい所である。(そう言えば、もう夏は目の前です。『Copacabana』を聴くのにぴったりの季節になりますね...)
コメント 0