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TwellV・神宮前名画座「JOAN OF ARC」 [映画(洋画)]

今週の神宮前名画座は、日曜日のみの放送で、1948年のアメリカ映画「ジャンヌ・ダーク」でした。この枠では珍しく、カラー作品ということで、カラーでの放送でした。(白黒作品の着色処理されたバージョンの放送はあるが、カラーでの放送は元々少ない。)

この作品はI.バーグマンが演じたいと思っていた役であり、それが叶ったことになった作品である。製作費に460万ドルという巨費が注ぎ込まれ、当時としたら破格の金額である。

尚、本作のDVDソフトは100分という時間になっているが、今回放送されたのは145分のものでした。通常は2時間枠であるが、それが拡大されて3時間枠で放送されたが、時間拡大は初回の「風と共に去りぬ」以来ですね。また、CMの方は途中に入ることがなかったのは、いつもの通りでした。

作品データを記しておくと、1948年のアメリカ映画であり、時間は150分である。原作はマックスウェル・アンダーソン、監督はヴィクター・フレミング、脚本はアンドリュー・ソルト、撮影はウィントン・C・ホック、ジョセフ・ヴァレンタイン、ウィリアム・V・スコールの3人、音楽はヒューゴ・フリードホーファーとエミール・ニューマンである。そして出演は、イングリッド・バーグマン、ホセ・ファーラー、フランシス・L・サリヴァン、ウォード・ボンド、ヘンリー・ブランドン、ウィリアム・コンラッド、ジェフ・コーリイ、リーフ・エリクソン、たちである。尚、本作はアカデミー使用で、撮影賞と衣装デザイン賞を獲得している。

祖国フランスを滅亡の危機から救いながらも、国王をはじめ、貴族たちの反感を買い、また彼女自身は神への信仰を棄てなかったため、裁判にかけられて火あぶりに処せられた聖女・ジャンヌ・ダークの悲劇の生涯を描いた作品である。

が、言われているように、本作は失敗作ですね。ソフトとして流通している100分版ではなく、オリジナル版の方を放送したというのは、「神宮前名画座」の本領発揮であり、やってくれたということになり、この点は多いに評価できる。が、作品の方は冗長度が高く、特に後半の裁判となると、ちょっとだれてしまう。演出も今ひとつ歯切れが悪く、バーグマンの演技は決して悪いものではないのだが、彼女の魅力が生かされていない。彼女自身が演じたいと思っていた念願の役であるだけに、気合いが入った演技を見せてくれているだけに、残念でした。

尚、本作は「風と共に去りぬ」で知られるV・フレミング監督の遺作であり、話題の点では堂々と大作としての存在感がある。(大作と言って、ズッコケた作品もたくさんありますけど...)

果たして、2時間半とオリジナル版を今後目にすることができるのか、ということを考えたら、貴重なものを見た、ということで、これだけでよろしいかと...

尚、次回の神宮前名画座は7/12&13の放送で、ヒッチコック監督の渡米第1作の1940年の「レベッカ」です。その次は7/19(土)のみの放送(日曜はお休み)となって1952年の「黄昏」(ローレンス・オリヴィエ主演)、7/26&27はグレゴリー・ペック主演の1962年の「アラバマ物語」というのが7月のラインナップです。

 

ジャンヌ・ダーク

ジャンヌ・ダーク

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • メディア: DVD

ジャンヌ・ダーク(吹替&字幕)

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • メディア: DVD
ジャンヌ・ダーク

ジャンヌ・ダーク

  • 出版社/メーカー: GPミュージアムソフト
  • メディア: DVD

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