BILLY SQUIER『SIGNS OF LIFE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の4th.アルバムである。2nd.、3rd.アルバムの2枚が全米TOP 5入りをする大ヒットを記録した彼が、満を持して2年ぶりに発表したアルバムである。新たな試みは、プロデューサにジム・スタインマンを迎えたということで、MEAT LOAFやBONNIE TYLERのヒット曲と同様に、スケールの大きなドラマティックなサウンドが彼のロックと融合し、実にエネルギッシュで聴き応えのあるアルバムとなった。尚、本アルバムは前作、前々作の様に全米TOP 10入りはならなかったが、Billboardのアルバム・チャートで最高位11位を記録している。
収録曲は以下の全10曲である。『All Night Long』『Rock Me Tonite』『Eye On You』『Take A Look Behind Ya』『Reach For The Sky』『(Another) 1984』『Fall For Love』『Can't Get Next To You』『Hand-Me-Downs』『Sweet Release』。
この中からシングル・カットされたのは3曲であり、『Rock Me Tonite』はBillboardのシングル・チャートで最高位15位を記録し、1984年の年間シングル・チャートでは99位にランクインしている。また、『All Night Long』は最高位75位、『Eye On You』は最高位71位を記録しているが、年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Rock Me Tonite』と『All Night Long』、そして『Reach For The Sky』『Fall For Love』『Hand-Me-Downs』という所をピックアップしておく。
前年の1983年発表のアルバムは全体的にレベルが高く、内容のある傑作アルバムが続出したが、そういう'83年を感じた上で製作された本アルバムは、内容の方はとても充実していて、BILLYのエネルギッシュなロックがドラマを持ったものとなり、実に聴き応えのあるアルバムとなっている。セールスとチャート成績の点では前作、前々作には及ばなかったが、クオリティの方は本作の方が優れている。正に脂の乗りきった時期に製作されてアルバムということで、たっぷりと堪能しましょう!!
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