SSブログ

CARS『PANORAMA』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1980年に発表された彼らの3rd.アルバムである。前作までのロック路線から代わり、実験的な試みが多数行われ、賛否両論あったアルバムである。そのため、チャート成績の方も今ひとつというところがあった。それでもBillboardのアルバム・チャートで最高位5位を記録している。(発売時期の関係もあってか、年間アルバム・チャートの方では1980年と1981年に分断されることになり、TOP 100にはランクインしていない。)が、彼らのキャリアを語る上では忘れてはならないアルバムである。

収録曲は以下の全10曲であるる『Panorama』『Touch And Go』『Gimme Some Slack』『Don't Tell Me No』『Getting Through』『Misfit Kid』『Down Boys』『You Wear Those Eyes』『Running To You』『Up And Down』。

この中からシングル・カットされたのは3曲であるが、『Touch And Go』がBillboardのシングル・チャートで最高位37位を記録(年間シングル・チャートのTOP 100にはランクインしていない)しただけで、『Don't Tell Me No』と『Gimme Some Slack』は鳴かず飛ばずという状況であった。(それだけ本アルバムのサウンドの変化には理解されなかったということでもある。)

本アルバムからの筆者のお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Touch And Go』と言いたい所であるが、それよりもアルバム・タイトル・ナンバーである『Panorama』、『Gimme Some Slack』『Misfit Kid』『You Wear Those Eyes』という所をピックアップしておく。

本アルバムの実験は彼らの思惑とは逆の結果となって、アルバム・セールスが伸び悩んだことから、彼らのサウンドはポップで聴きやすいものへと変わっていくことになり、'80'sらしいノリのサウンドとなってしまう。確かに、セールスを考えたら仕方のない所もあるが、彼らの試みた実験が中途半端になってしまったことが残念で仕方がない。もう1枚、この路線を続けて、最終的な結論をだして欲しいところであった。

ということで、本アルバムは'80'sサウンドということからはかけ離れた所があって、聴きにくい所があるのもまた事実である。しかし、CARSを語る上では忘れてはならないアルバムであり、彼らの試みに接して貰いたい所である。決して否定されるようなものではないと思うんですけど...

 

Panorama

Panorama

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra
  • 発売日: 1987/07/07
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

「CREATURE FROM THE B..BEST HIT USA 2008[20.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。