SSブログ

「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その61) [ケータイ刑事]

「ある物」シリーズ、今回のテーマは「ギプス」です。「ギプス」と言うと、石膏で出来たあの医療具であるギプス包帯のことであって、骨折や関節炎などの患部を固定するために使われるである。

で、これが面白いように物語に登場していて、それぞれ面白く使われている。登場する物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.8話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。兎に角、患部の固定用として普通の使い方がされていての登場であればネタにならないが、それ以外の目的で使われているのだから面白い所である。

ケータイ刑事」:「・1st.8話」でギプスを填めていたのは、鑑識の柴田太郎さんと、忍者の羽足カンゾウの2人である。この内、柴田さんは通常のギプスの使用範囲であるため、取り立てて言う必要はない。→一応、どういうことかというと、階段から落ちて骨折したのでした。(右足にギプスを填めて、松葉杖をついた痛々しい姿でした。)

羽足カンゾウがギプスを填めていたのは両足であって、車椅子に乗ってちゃんと高村さんの前に現れた。ちゃんと高村さんは被疑者と睨んでいたが、カンゾウは3日前に骨折したと言う。(木のてっぺんから飛び降りた際、着地に失敗した。)たまたま人が通りかかったので、その人に助けて貰った、ということで、証人(遠州理津さんでした)もいた。で、容疑が晴れたかと思われたが、ちゃんは「本当に骨が折れているという証拠にはなっていません」と言って、警察病院に連れて行ってレントゲン写真を撮影させた。(レントゲン写真は、左足は骨折、右足は膝も砕けていた。)

カンゾウが骨折したのは、本当は木から飛び降りて着地に失敗したのではなく、自分で骨を折ってアリバイ工作のために骨折させたということを零ちゃんに見破られ、結局、逮捕されることになった。ということで、彼のギプスというのは、確かに骨折の患部の固定用に使われていたが、それ以上に、自分は犯行を行っていないということの偽装工作の代償のギプスであった。→そこまで犯して殺人を行った、ということではなかなかの根性の持主ということになるが、骨折の固定用という正常な使い方をしているとはいうものの、犯罪の偽装工作のために使っているのは、やはり...

007」:シリーズ第17作の「ゴールデンアイ」(5代目ボンドの第1作)にギプスが登場する。が、ここで使用していたのは車椅子に乗ったQでした。(左足に使用していた。)ということで、一瞬、Qが怪我をしたのかと思いきや、怪我をしたのではなく、開発中の秘密兵器であるミサイルランチャー発射装置であった。→色んなものを作ってしまうQです。

車椅子で現れたQということで、ボンドも怪我の心配をしたが、Qは怪我をしておらず、ギプスからミサイルが発射された。流石のボンドもこれには驚いていた。→ミサイルが仕込まれているなんて、誰も思わないだけに、Qの「武器を隠した日用品」という天才的な発明品の一例である。そういえば、多はギプスの他にもミサイルランチャー装置を組み込んだ別の日用品を開発していました。

このギプスは、患部を固定するための物ではないのは当然であるが、普通のギプスと違って、蝶番によって開閉できるようになっている。これは、装置のメンテナンスのためと、ミサイルを装填するのを簡単にするためである。後部に蝶番が付いているため、前部で両方に開くことになるので、これを足に填めている所をよくよく観察して見れば、普通のギプスではないということが分かるだろうが、誰もギプスが武器になる(但し、殴打のための武器ということになるということは誰でも思い浮かべるでしょうが...)とは考えないだろうから、「上手い」と唸ってしまうアイデアである。

また、蝶番で開閉できることから、Qは左足に填めていたが、特に左右どちらの足にも填めることも可能であるし、特に足のサイズで大きいという人を除けば、誰でも使うことは出来ると言って良いでしょう。(但し、実用化されたかは不明ですけど...)

尚、これは開発中ということもあって、ボンドが実際に使うことは無かったが、こういうものを使うとなると、おちおち怪我も出来ないということにもなりますね。何せ、ギプスを使っていたら、怪我で療養中という事になるのが普通であり、そんな所にも身を守るための武器が必要という、とんでもない状況下にいるということになりますから...(まあ、スパイだったら、いつ、何処で命を狙われているのか分からないものではありますが...)

柴田太郎さんは正しいギプスの使い方をしていたので、ネタにもならないが、羽足カンゾウとQは正しいギプスの使い方ではなく、「人を欺す」という使い方をしていた、と言う所が共通点である。特に羽足カンゾウは自分が犯した殺人を誤魔化すための偽装工作であり、確かに骨折という患部の固定用に使っているが、とんでもないことである。また、Qも、実験レベルとはいうものの、怪我人に見せかけて、実はミサイルを発射するというとんでもないことをしていることにかわりない。(病院で、例え自衛のためとは言ってもミサイルを発射したら...何てことを考えたら、これはこれでとんでもないことですし...)

いずれにしても、医療具である「ギプス」をとんでもないことに使う、という発想が共通しているところに、不思議な縁があるものです。で、やはり、傑作と言われるシリーズにはこういうように共通することが多いものなのですよね。

次回も、今回と同様に「ある物」シリーズとします。何が登場するかはお楽しみに。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX I

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

ゴールデンアイ (デジタルリマスター・バージョン)

ゴールデンアイ (デジタルリマスター・バージョン)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
007 ゴールデンアイ アルティメット・エディション

007 ゴールデンアイ アルティメット・エディション

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
↓こういう使い方ならいいんですけど...
踵歩きギプス療法

踵歩きギプス療法

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 2002/07
  • メディア: 単行本

ギプス法マニュアル

  • 作者: 桜井 修
  • 出版社/メーカー: 南江堂
  • 発売日: 1989/01
  • メディア: 単行本

ギプスでえっへん!―かこむ骨・ささえる骨 (ナルホドからだたんけん)

  • 作者: 七尾 純
  • 出版社/メーカー: 国土社
  • 発売日: 1992/11
  • メディア: 単行本

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。