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ケータイ刑事銭形泪4話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]

3回目となる「銭形泪・1st.4話」:「舞台の上で死ねれば本望だ! ~劇団ちからわざ俳優殺人事件」についての「裏ネタ編」は、劇中にチラッとだけ映った劇中劇「俺を踊れ!」のチラシに映っていたアルバム・ジャケットについてです。特にPINK FLOYDの「THE DIVISION BELL」THE CUREの「BOYS DON'T CRY」は、音楽史に於いても歴史的価値の高いアルバムであり、それらをさりげなく出している所が凄い所である。これによって「ケータイ刑事」は普通のドラマではなく、文化として歴史に残る傑作シリーズへと昇華したのである。

尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。

PINK FLOYD:「THE DIVISION BELL」:1994年に発表されたPINK FLOYDの通算12枚目のスタジオ収録アルバムであり、現時点での彼らの最後のスタジオ収録のオリジナル・アルバムである。また、邦題は「対」と付けられている。前作「A MOMENTARY LAPSE Of REASON」(邦題「鬱」)以来7年ぶりのアルバムである。'70'sのプログレの台頭で、プログレの巨人となったフロイドは、プログレが絶滅状態になった'80'sでも傑作を発表していたが、'90'sになってもその存在を知らしめることになった傑作中の傑作アルバムである。

「コミュニケーションの欠如による対立」ということをテーマにしたコンセプト・アルバムであり、'70'sのプログレ全盛期のスケールの大きなサウンドを取り戻している。また、前作同様にD.ギルモアがリーダーシップを執っていて、彼とボブ・エズリンの共同プロデュースで仕上げられている。また、前作ではゲスト扱いだったリチャード・ライトが正式メンバーとして復帰しているのも特徴である。

チャート成績は、イギリス、アメリカ共にNo.1の座を獲得しているが、英米で共にNo.1の座を獲得したのは、意外なようだが本アルバムが「WISH YOU WERE HERE」(邦題「炎」)に次いで2枚目である。(1位を獲得しているアルバムでも、「原子心母」はアメリカでは55位、「狂気」はイギリスでは2位、「ザ・ウォール」はイギリスでは3位、「ファイナル・カット」はアメリカでは6位が最高位である。→特に「狂気」と「ザ・ウォール」は意外も意外ですけど...)Billboardのアルバム・チャートでは初登場で1位を獲得して4週連続1位となり、1994年の年間アルバム・チャートでも20位にランクインしている。

収録曲は全11曲であり、以下の通りである。『Cluster One』『What Do You Want From Me』『Poles Apart』『Marooned』『Great Day For Freedom』『Wearing The Inside Out』『Take It Back』『Coming Back To Life』『Keep Talking』『Lost For Words』『High Hopes』。

この中から『Keep Talking』『Take It Back』『High Hopes』『What Do You Want From Me』『Lost For Words』の5曲がシングル・カットされて、いずれもがヒットを記録しているが、シングル志向の曲ではないだけに、シングルの意味はないのですけれども...(一応、最も大きなヒットとなったのは『Take It Back』で、イギリスでは最高位23位、アメリカではBillboardで最高位73位を記録している。)

とは言っても、PINK FLOYDの音楽は、彼らのサウンドを理解できる者たちのためのものであり、一般人は聴かない方が身のためだと...

THE CURE「BOYS DON'T CRY」:パンク・バンド時代のTHE CUREの代表曲の一つであるこの曲は1979年にシングル曲として発表されたものである。(アルバムには未収録。)当時は、オーストラリアでこそヒットしたものの、そこだけであった。が1986年、彼らの黄金時代にシングルとして再発されて、この時にはイギリスで最高位22位を記録したのをはじめ、大ヒットとなった。

また、1980年にコンスピレーション・アルバムとしてリリースされたアルバムのタイトルでもある。(アメリカでの1st.アルバムでもある。)内容は1979年に発表された彼らの本国イギリスでの1st.アルバム「THERE IMAGINARY BOYS」をベースに再編集し、一部の曲が変更された。『Boys Dont't Cry』も収録されることになった。(でも、アメリカでは鳴かず飛ばずだった。)

そのアルバムの収録曲は以下の全13曲である。『Jumping Someone Else's Train』『Boys Don't Cry』『Plastic Passion』『10:15 Saturday Night』『Accuracy』『Object』『Subway Song』『Killing An Arab』『Fire In Cairo』『Another Day』『Grinding Halt』『World War』『Three Imaginary Boys』。

パンク・バンドとしてスタートしたTHE CUREであるが、その後、サウンドの方は変わっていき、現在ではオルタナティブ・ミュージックを展開している彼らである。

プログレ界の巨人・ピンク・フロイド、そしてオルタナティブ・ミュージックのTHE CUREのパンク時代の名曲が取り上げられているが、これと「劇団ちからわざ」の上演内容とを照らし合わせてみると、前衛的であって、既存の概念を打ち破ったものという所が共通点である。たかが劇中劇のチラシだと思って甘く見てしまうと、このようにとんでもなく奥深い芸術と文化の世界で繋がっていることを見落としてしまうことになる。恐るべし「ケータイ刑事・ワールド」の奥深さである。この物語によって「ケータイ刑事」は、紛れもなく人類が生み出した偉大な文化のレベルに到達することになったのである。

 

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