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「拳銃無頼帖」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1960年の記念すべきシリーズ第1作についてです。

シリーズ第1作拳銃無頼帖 抜き射ちの竜
作品データを記しておくと、1960年の日活作品で、時間は86分である。原作は城戸礼、監督は野口博志、脚本は山崎巌、撮影は永塚一栄、美術は大鶴泰弘、音楽は山本直純である。そして出演は、赤木圭一郎、浅丘ルリ子、宍戸錠、香月美奈子、沢本忠雄、二本柳寛、西村晃、藤村有弘、菅井一郎、草薙幸二郎、高品格、黒田剛、長弘、天草四郎、小泉郁之助、長尾敏之助、花村典克、緑川宏、雨宮節子、柴田新、山之辺潤一、川辺健三、柳田妙子、たちである。

抜き射ちの竜こと剣崎竜二は、相手を殺さず、肩を撃ち抜いて利き腕を失わせることで恐れられている殺し屋である。そんな彼が、銀座の裏通りの病院から退院した。彼は宮地組組長・宮地と幹部・三田を射った後に、麻薬の禁断症状で気を失い、病院に担ぎ込まれたのだった。彼を助けたのは「コルトの銀」と呼ばれる男だった。退院した竜二は、入院費を出してくれた麻薬密輸団のボス・楊三元の用心棒になる。楊は堀組を通して麻薬をさばいていたが、麻薬当局の手が堀組に回ってきたことで、堀組との関係を切ろうとしていた。そんな中、楊の仕事を終えた竜二は、車に隠されていた麻薬を警察によって探された。これによって楊の周囲に裏切り者がいることが分かった。竜二が目を付けたのは同じアパートの住人・みどりという女だったが、彼女は裏切り者ではなかった。そんな中、大きな麻薬取引が近づき、楊は、堀を消すように竜二に命じる。で、竜二はコルトの銀と共に堀の事務所に乗り込み、コルトの銀は堀を射殺、その場にいる者たちを射ち、みどりを捕えようとする。みどりを助けた竜二は愛を誓う。そして裏切り者は石井という男だったことが分かる。石井はみどりの兄であり、麻薬取締官だった。竜二は楊の一味と対決することに...

日活作品らしい展開であって、なかなか面白い作品である。50年近くも前の作品なので、劇中に登場する物に関しては、確かに前時代的な所がたくさんあるのだが、それが逆に、日活得意の無国籍アクションの世界ということが栄えることになる。また、色々と突っ込みたくなる所もあるが、そこはそれで楽しむのも面白い所である。

それにしても、相手を殺さずに肩を撃ち抜く殺し屋って、これもある意味では殺し屋なのだろうが、こういう世界ではターゲットを殺してこそ「殺し屋」と言われるものと思うのですが...

 

拳銃無頼帖 抜き射ちの竜

拳銃無頼帖 抜き射ちの竜

  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD


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