ケータイ刑事銭形泪4話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
今週は「名曲探偵アマデウス」が再放送(ファイルNo.006・ドビュッシー「前奏曲集」)だったので、「銭形泪[裏ネタ編]」にピンチヒッターを務めて貰います。また、前回で「1st.4話」の裏ネタ編は終了として、今回から「1st.5話」に入る予定だったのだが、前回がそれなりの文章量になったことで、「1st.4話」の事件のトリックに関係する事柄について残りがあるので、もう1回「銭形泪・1st.4話」:「舞台の上で死ねれば本望だ! ~劇団ちからわざ俳優殺人事件」の「裏ネタ編」を記します。(全39話の「銭形泪」であるが、最初の4話で[裏ネタ編]は13回に達してしまうことになったが、このペースでいると「銭形泪[裏ネタ編]」は100回突破も確実か...???←そこまで引っ張るのか...)
で、今回は「マイク」についてと、劇中に出てきたマイクがSHURE社のものだったということで「SHURE社」について、そして「拍手」についてです。
尚、約2年半前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「マイク」:MICROPHONE(マイクロフォン)の略称であり、音響エネルギーを電気エネルギーに変換する電気的変換器である。仕組みは簡単で、音を拾う振動板に固定されたコイルが固定された時速の中を動くことで起電力が発生し、電気信号に変換する。スピーカーの動作原理の逆である。→ダイナミック型と呼ばれるマイクはスピーカーになり、ダイナミック型のスピーカーはマイクとして動作可能である。(但し、マイクをスピーカーにした場合は微弱な音しか出ず、スピーカーをマイクとした場合は微弱な電気信号にしかならない。これは振動板の大きさの為である。)
いくつかの方式があり、一般的な電磁誘導を利用するダイナミック型をはじめ、リボン型、コンデンサ型(静電型)、クリスタル型(圧電型)、カーボン型などがある。また、最近はレーザー光を利用する光マイクもある。それぞれ特徴があり、長所と短所がある。そのため、用途に応じて使い分けられている。
音響エネルギー(音)を拾うものであり、日常生活の身の回りにもたくさんのマイクがある。(電話の送話器も歴としたマイクである。)
尚、マイクテストの際、マイクを叩いたり、息を吹きかけることがあるが、これはマイクにとっては良くないことである。(通常使用では起こらない衝撃が振動板に加わることになり、マイクの寿命に影響を与えるだけである。また、スピーカーで再生される音も衝撃音になるため、スピーカーにとっても良いこととは言えない。)そういうことをやっている人がいたら、正しいマイクの使い方を知らない素人ということを自らアピールしているだけということになる。
「SHURE社」:「しゅあ」と読む。アメリカの音響機器メーカーであり、創業は1925年ということで、歴史のある会社である。現在は、マイクとヘッドホンのメーカーとして知られている。(振動系に強いメーカーである。)元々、マイクのメーカーであって、プロ用マイクには高い評価がある。
SHUREの名前が有名になったのは、1970年代、アナログレコードの時代に、名器と言われるカートリッジを世に送り出したことで、世界的な音響機器メーカーとなった。
カートリッジには、発電方式によってMM型とMC型の2つに大別される。針に繋がった永久磁石が振動し、固定されたコイルが発電する前者と、針に繋がったコイルが振動し、その周囲に置かれた永久磁石の磁界によって発電する後者である。SHUREのカートリッジは前者のMM型である。(MM型の方がMC型よりも出力信号のレベルが大きいという特徴がある。)また、MM型の音はパワフルで、MC型の音は繊細である。
SHUREのカートリッジはMM型であり、「V15」というカートリッジによって名声を得ることになった。V15は初代から始まり、TYPEⅡ、TYPEⅢ、TYPEⅣが発売され、最終的にはTYPEⅤまで発売された。この中でもTYPEⅢとTYPEⅣは名器として世界中で高い人気を得たカートリッジである。
CDが普及してアナログレコードが衰退しても、創業時からのマイク(特にプロ用)の方でも確かな製品を作り続けていたことで、生き残り、名器と言われるものを作り続けている。
※カートリッジとマイクは、振動を拾うパーツと元になるものは異なるが、動作原理は基本的に同じである。また、スピーカー(ヘッドフォンを含む)は音響エネルギーと電気エネルギーの変換ということではマイクと逆動作をするものであり、基本的な原理は同じことで説明できる。よって、SHURE社の技術というのは1つの技術分野のものということになる。
「拍手(はくしゅ)」:敬意を込めたり、激励のためだったり、謝意を伝えるために、手を打ち鳴らす行為のことである。単に手を打ち鳴らす行為も拍手であるが、何かの意味があるからこそ「拍手」と言う。また、神社などで行う「柏手(かしわで)」(開手(ひらて)とも言う)も「拍手(はくしゅ)」である。
現在、「拍手(はくしゅ)」と言うと、各種舞台興行において、観客が出演者に対して感動を伝えるために行う行為の事が一般的であり、祝いの席で祝福のために行うこともポピュラーである。尚、江戸時代までの日本では、各種舞台興行(雅楽、歌舞伎、狂言など)の際、拍手という習慣はなく、明治になってから行われるようになった。江戸時代までの日本で「拍手」といえば「かしわで」のことであり、神前での作法であり、続けて何度も何度も繰り返し手を打ち鳴らすことはなかったのである。
↓参考まで
↓SHUREの現行製品をいくつか
SHURE 優れた音質をリーズナブルな価格で提供。シュア・マイクロホンのエントリーモデル。 PG58
- 出版社/メーカー: Shure Incorporated
- メディア: エレクトロニクス
↓参考まで
′83カートリッジとレコードとプレイヤーの本 (1982年)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 共同通信社
- 発売日: 1982/07
- メディア: -
最新ピックアップ・カートリッジ・ハンドブック (1970年)
- 作者: 誠文堂新光社電子展望編集部
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 1970
- メディア: -
コメント 0