「拳銃無頼帖」(その4) [映画(邦画)]
今回は、トニーこと赤木圭一郎主演作の残っている1本(シリーズ第4作)についてです。本作が最後になったのは、赤木圭一郎が事故死してしまったためであるが、宍戸錠との絡みも良くなっていただけに、本当に残念です。(赤木圭一郎の遺作ではありませんが...)
シリーズ第4作「拳銃無頼帖 明日なき男」
作品データを記しておくと、1960年の日活作品であり、時間は85分である。原作は城戸礼、監督は野口博志、脚本は松浦健郎と朝島靖之助の2人、撮影は藤岡粂信、美術は小池一美、音楽は山本直純である。そして出演は、赤木圭一郎、宍戸錠、笹森礼子、南田洋子、藤村有弘、水島道太郎、山田禅二、雪丘恵介、河野弘、花村典克、木下雅弘、郷えい治、深水吉衛、緑川宏、宮崎準、古田祥、式田賢一、八代康二、柴田新、島村謙次、二木草之助、今川英二、今村弘、伊豆見雄、松丘清司、鈴村益代、若松俊二郎、志方稔、荒木良平、衣笠一夫、黒田剛、里実、たちである。
抜き射ちの竜は、ライバルのコルトの譲が岐阜の病院に入院したと聞いて、コルトの譲の見舞に以降として岐阜に向かった。が、これは罠で、岐阜の暴力団・清流会会長の辻堂が3年前に取り引きの邪魔をした竜に対して仕掛けた復讐だった。岐阜に着いた竜は殺し屋に狙われるが、清流会と対峙している暴力団・有村興業の三島がひき殺された事故のため、難を逃れた。竜は警察で事情を聴かれることになるが、そこでコルトの譲と会ったのだった。翌日、コルトの譲は辻堂から殺しを依頼され、竜は有村から用心棒になるように頼まれていた。そんな折り、辻堂の妹で、麻薬王・高の情婦であるスミがやってきて、辻堂に麻薬取引を持ちかける。が、麻薬王・高は有村に麻薬取引を持ちかけていた。そして麻薬取引を巡って、辻堂と有村が対峙することになり、それぞれの用心棒となっていた竜とコルトの譲も対峙することになって...
主人公の早射ちの竜・壇竜次は前作(シリーズ第3作)と同じで、ライバルの方だけが「コルトの謙」から「コルトの譲」に代わっているが、演じるのは宍戸錠であり、特に大きく変わることはない。で、その宍戸錠が「渡り鳥」トリーズや「流れ者」シリーズと同様に、実に良い味を出している。
物語の展開は、基本的にこれまでと同じであるが、テンポも良く、日活得意の無国籍アクションとしてたっぷりと堪能できる作品である。
↓何故か本作だけDVDが無い...
↓こういうものをピックアップしておきます。
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