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「昭和残侠伝」(その2) [映画(邦画)]

まずは、記念すべきシリーズ第1作についてです。本作品だけが、昭和初期を舞台にした本シリーズであるが、本作だけが唯一の戦後を舞台にした物語である。

シリーズ第1作昭和残侠伝」(1965年)
作品データを記しておくと、1965年の東映(東京)の作品で、時間は90分である。監督は佐伯清、脚本は山本英明と松本功、村尾昭の3人、撮影は星島一郎、美術は藤田博、音楽は菊池俊輔である。そして出演は、高倉健、三田佳子、池部良、菅原謙二、松方弘樹、梅宮辰夫、水上竜子、山本麟一、江原真二郎、室田日出男、中山昭二、水島道太郎、潮健児、伊井友三郎、三遊亭円生、八名信夫、河合絃司、梓英子、沢彰謙、亀石征一郎、植田貞光、岡野耕作、内藤正、打越正八、清水正、石島房太郎、小塚十紀雄、伊藤慶子、たちである。

戦後の混乱期の東京。浅草もこれまでの任侠道や社会道徳もすたれていて、浅草露天商は新興やくざ・岩佐の率いる新誠会の縄張りとなっていた。そんな中、由緒ある神津組二代目の源之助は現状を嘆きつつも、跡目を継いで欲しいと願う寺島清次をはじめ、未復員が多く、戦死した組員も多くて人材に困っていた。また、警察は新誠会の悪辣なやり方に親分衆に自粛を求めるが、物資搬入ルートを握っている新誠会に逆らう者はいなかった。そんな中、岩佐のやり方に反目する源之助が息子・輝男の前で射殺される。親分の死に憤怒して新誠会に殴り込みをとはやる中、兄貴分・江藤は騒ぎを起こすことを戒める。それから数日後、江藤の弟分・寺島清次が復員した。そして江藤の勧めもあって、源之助の遺言に従って三代目を継ぐ。江藤の協力もあって、露天商の商品集めに奔走する清次だったが、新誠会はそれを妨害する。で、政や五郎たちは遂に新誠会に殴り込むが、五郎は殴殺されてしまう。その頃新誠会は、搾取した金を使って新たな市塲を築いた。それに対抗するため、浅草の親分衆は団結して清次に市塲を造らせるために金策をして完成する。清次はこれを機に新たな取引きを始めて、商人は問屋と直接取引をするように改めようとするが、清次の市塲は不審火によって焼け落ちてしまった。これは新誠会の仕業と思った清次は新誠会に殴り込みをかけたが...

任侠映画としたら、ツボを抑えた展開であり、安心して見ていられる作品である。また、本作は最初からシリーズ化することが決まっていたということで、時代設定が本作よりも少し遡ることになる次作からのシリーズ作品に繋がるパターンもしっかりと用意されている。ということなので、本シリーズを見ていくには、やはり、一番最初に見ておきたい作品である。

 

昭和残侠伝

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  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
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