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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その67) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「メガネです。と言っても、「視力矯正」を目的とした普通のメガネだけでなく、サングラスを含めた「メガネ」ということに幅を広げて述べることにする。(「ケータイ刑事」には殆ど「メガネ」が登場することなく(柴田太郎さんと岡野富夫さんには必需品ですけど...)、また、ボンドも視力は両眼共に「2.0」ということで、「メガネ」は常用していませんからね...)

で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2話」、「・2nd.2話」と「・2nd.3話」、「・1st.2話」、「・2nd.7話」と「・1st.2話」「・1st.3話」「・1st.4話」(取り上げる物語の数が多いが、実は「・2話」/「・2nd.3話」/「・2nd.2話」「」「・1st.4話」/「」「・1st.3/4話」の4つグループに分類され、後ろの方は複数の例があるということです。→これ以外の物語でも「メガネ」が出てきているが、一応はこれだけということにしておきます。)、一方、「007」からは「女王陛下の007」と「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の2作品です。

ケータイ刑事」:「・2話」。この物語に登場するメガネは、所謂「牛乳瓶の瓶底メガネ」と言われるメガネである。警視庁の取調室で五代さんが被疑者の取り調べをしている所にちゃんがカツ丼を届けるのだが、その際愛ちゃんは割烹着姿に、このメガネを掛けて、おばちゃんに変装して届けた。(五代さんもそれがちゃんだとは気づかなかった。)つまり、変装用の小道具の一つとして銭形が使ったメガネ、ということになる。

ケータイ刑事」:「・2nd.3話」。この物語に登場するメガネは、色の濃い「サングラス」である。波動砲研究所で行われた公開ワープ実験に立ち会ったちゃんと高村さん、そして柴多太郎(柴田太郎さんの従兄弟)。その実験の際、開発者の日本橋雷人から渡された真っ黒なサングラスをかけた3人。ということで、建前上は目を守るために使われた(これが本来の正しいサングラスの使い方です。)のだが、当然、ここには事件のトリックが隠されていたのは言うまでもない。(ちゃんはその仕掛けられたトリックをちゃんと見抜きました。)ということで、銭形がメガネ(サングラス)の正しい使い方をした貴重な例ということになる。

ケータイ刑事」:「・2nd.3話」、「・1st.2話」、「・1st.4話」。これら3つの物語に登場するメガネは、それぞれ異なるメガネであるが、使われ方としたら同じである。それは、銭形が白衣を着て、メガネをかけて、(ある事柄について)解説をしてくれるコーナー(所謂「教えて!先生」です。「」「」では特にコーナー・タイトルは無かったが、「教えて!先生」と同じ内容のコーナーとなっていました。)に出てくるものである。白衣姿にメガネということで、いつもの制服姿の銭形と違って、より学者っぽく、より知的な女性に見えることになりました。(外見というのも結構ポイントとなるものです。)つまり、ここに出てくるメガネは、(広く言えば)コスプレの道具の一つであり、変装用の小道具の一つである。

尚、コスプレも広く言うと「変装」の一部であり、このような使われ方は先に述べた「・2話」と同じ使われ方ということになるが、これをあえて別扱いにしたのは、「教えて!先生」という形の一コーナーが初出の「」だけでなく、後のシリーズ作品に受け継がれているためである。また、ちゃんは映画「M1」でその姿で再度してくれたこともあり、インテリ銭形として7代目以降にも受け継がれるものと思われます。

尚、普段の銭形は、(の6人とも)メガネを使用していないことから、コンタクトレンズの可能性も否定できないが、視力は良いと思われる(特に視力までは設定されていないので、あくまでも推論です。)ので、ここで使われたメガネはいずれもが度が入っていないダテ眼鏡だと思われる。

ケータイ刑事」:「・2nd.7話」、「・1st.2話」、「・1st.3話」。これらの物語に登場するメガネは「サングラス」であり、しかもいずれもが高村さんの持ち物である。よって、銭形はそのサングラスを目にしただけであって、自分で使っていない。(但し、「」は夢の中の物語ということなので、現実の高村さんではありませんが...)

」のサングラスは、レンズ部分のフレームの形が星形となっていて、「」(2つの物語とも同じ。)のサングラスは、やはりレンズ部分のフレームが唇の形をしているものであった。ということで、これらのサングラスは実用的なものであることには違いないものの、それよりもファッション・アクセサリーとしてのサングラスだったということになる。しかも、銭形の所有物ではなく、警察の物でもなく、相棒(高村さん)の私物である。ある意味では、ファッション的な使われ方というのは、正しい使い方の一つと解釈することも出来なくはないが、遊び心がある使われ方ということでよろしいかと。

007」:「女王陛下の007」。シリーズ第6作、1969年の作品で、2代目ボンドの唯一の作品である。(I.フレミングの原作小説では第10作となる。)ここに登場するメガネは、ボンドがヒラリー卿になりすまし、依頼者であるブロフェルドの所に行く時に、変装用として使った普通のメガネである。(Qの改造によって秘密兵器となるようなものではない。)また、ボンドの視力は、両眼とも2.0と言うことになっているので、メガネを使う必要性はないので、完全に変装用の小道具としての利用にすぎない。

007」:「ワールド・イズ・ノット・イナフ」。シリーズ第19作、1999年の作品であり、20世紀最後のボンド作品である。ボンドは5代目であり、5代目の第3作でもある。ここに登場するメガネは、Qによって開発された秘密兵器となるものである。

見た目は何処にでもありそうな普通の色メガネであるが、X線レンズになっていて、これをかけて人を見ると、洋服の下に隠してある銃を見ることが出来る、という「X線メガネ」である。(当然、違うものまで見えて、女性の下着の柄まで見ていたボンドくんでした...)ということで、「007」に登場する秘密兵器らしいメガネである。

尚、ボンドの視力は2.0ということで、普段はメガネを必要としないが、やはり職業柄、変装するための最も手っ取り早いアイテムとして、度の入っていない変装用メガネを常時持ち歩いている。

また、ボンドの周辺では、意外とメガネを常時使用している人物というのはいない。逆に、敵の方では、ボスが、または幹部クラスが、そして雇われの殺し屋ではサングラスを含めてメガネを使っているキャラが多い。が、ボンドの秘密兵器のような特殊なメガネというのは殆ど無く、あくまでも一般的な使用法である「視力矯正」または「目の保護」という目的で使われているだけである。→「正しい使い方」ということになります。ただ、一部の用心棒は相手を威圧するために使っていますけど...(世界的大手のメガネ・メーカーが「007」の製作に関わり、スポンサーの一つとして加われば状況は変わり、秘密兵器メガネのオンパレードになるでしょうが、今のところはそう言うことはない...)

「メガネ」という人によっては必需品である物である。しかし、「ケータイ刑事」でも「007」でも、主人公である銭形姉妹/ボンドは視力も良く、必需品とは言えない。ということなので、「視力矯正」という本来の使用目的の為に使われないのは、当然と言えば当然である。(乱暴な言い方をすれば、登場する必要のない小物になってしまう可能性があるものとなる。)そんな「メガネ」が「変装」の為に使うのがメインのようになって両作に登場するという共通点があるのが面白い所である。(一応、ファッションということで使ってもおかしくないのに、「変装」が先に来ている。)こういう所が、「傑作」に見られる意識しないで起こる共通点ということになる。

尚、正統的な使い方である「視力矯正」ということでは、「ケータイ刑事」では柴田太郎さんや岡野さんが、「007」では端役の中に使用している人がいるし、サングラスについては、両作とも悪側のキャラが正統的な「目の保護」のために(これは「ケータイ刑事」でちゃんがやってくれている)、そして相手を威圧する目的などで使っているので、本来の使い方を放棄していないのも両作の共通点ということになる。

とは言っても、メガネを「視力矯正用」ととしてのみに、サングラスを「目の保護」のために使うという正当な使い方しかしていなかったら、人前で服を着ているとか、靴を履いている、という当たり前の物となってしまうので、面白みも無くなってしまいますからね...

次回も「ある物」シリーズということで述べていきます。何が登場するのかはお楽しみに。

PS.本日9/5は、高村さんを演じた草刈正雄さんのBirthdayです。1952年生まれなので、御年56になられました。(おめでとうございます。)まだまだ銭形と関わって下さいね。期待しています。

 

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