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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その68) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「ヘリコプター」です。(乗り物の「ヘリコプター」であって、佐藤二朗さんの芸である「ヘリコプター」ではありません。念のため。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・2nd.21話」と「・1st.12話」の2本、「007」からは「007は二度死ぬ」と「ユア・アイズ・オンリー」「ゴールデンアイ」の3本です。(他にも登場する作品はあるが、それらは平凡なヘリコプターであるだけに、この3作品ということにします。)

ケータイ刑事」:「・2nd.21話」。この物語は「避暑地でバカンス~」ということで軽井沢にやってきたちゃんと、研修を抜け出した高村さんが、軽井沢で起こった事件を担当することになり、「ケータイ刑事魂」を見せた物語である。で、東京に移動するのに、ヘリコプターが登場する。が、このヘリコプターは、実に凄いヘリコプターである。

銭形警視総監が所有する自家用ヘリコプターであるのだが、このヘリコプターは、なんと機体上部のローターが回転することなく、離陸して飛ぶことが出来るのである。(これだけ身体と、一体どういう先端技術を使った最新鋭のヘリコプターなの?と持ってしまうのだが、ヘリのミニチュアを吊っているという基本的な特撮が使われただけである。)が、そこは「ケータイ刑事・ワールド」である。(港区赤坂には大河が流れていて、森もあり、とんでもない所であるだけに、ローターが回転しないで飛行するヘリコプターも「超最先端技術」というように解釈できる。)

ケータイ刑事」:「・1st.12話」。この物語はラジオドラマであり、ちゃん、高村さん、柴田太郎さんが演じるという物語である。よって、この物語に登場するヘリコプターは、その劇中ラジオドラマに登場するものであり、実物がある訳ではない。が、このヘリコプターがまたもとんでもないものである。

深海にいる潜水艦に遠州理津さんのヘリコプターがパイを売りにやってくる、ということで登場するのである。(ラジオドラマも、雪山の山荘が宇宙空間の宇宙船になり、と思ったら潜水艦ということで、設定が次々と変わっていく...)しかも、深海なのに、ヘリコプターのローター音を轟かせながら飛んでくる、ということで、佐藤二朗さんの得意のネタの登場でもある。

ラジオドラマの中でのことであり、しかも「ケータイ刑事」であるからこそ許されるものであるが、海中を飛ぶヘリコプターを実際に見てみたい所である。

007」:「007は二度死ぬ」。シリーズ第5作で、1967年の作品である。日本を舞台にした物語である。(ボンドは初代のコネリーである。)本作にはボンドの秘密兵器ということで「リトル・ネリー」という名前が付けられたオートジャイロが登場する。(小型の一人乗りである。)「オートジャイロ」と「ヘリコプター」は正確には別のものであるが、似たものである。(一応、「飛行機」の方が近い。→回転翼に動力が無く、ヘリコプターのような垂直離陸は出来ず、飛行機のように滑走が必要となる。が、短距離で済む。)「ケータイ刑事」に登場するものがとんでもないものであるだけに、これを「ヘリコプター」の仲間と言うことで知り挙げても、別に構わないでしょう...

ブロフェルドの秘密基地が日本にあることを確信していたボンドだったが、その位置が分からないということで、狙いを付けた周辺を探るため、Qが来日して持ってきた秘密兵器である。革製のスーツケース4個に収まり、簡単に組み立てることが出来る。また、組み立てられると、全長は3.4mという小型のため、どこからでも離陸することが出来るという優れものである。そして、赤外線追尾式の誘導ミサイルやロケット弾、火炎放射器、煙幕放出器という武器を装備している。

これに乗ったボンドがブロフェルドの基地を探そうとするが、それに気づいた敵が迎撃のためにヘリコプター部隊を繰り出し、リトル・ネリーは襲われる。が、装備されている武器を使い、1機、また1機と撃墜していき、ボンドはブロフェルドの秘密基地を探り出すことに成功した。

また、本作には、ボンド関係ないヘリコプターも登場する。それは、タイガー田中が率いる日本の秘密情報部が持つヘリコプターであり、マグネットを装備したものである。(電磁石で、車を吸着して運び去ることが出来る。)ボンドとアキの乗ったトヨタGT2000を追うスペクターのクラウンをこれによって吸い付け、そして東京湾まで運んでいき、そのまま東京湾に捨ててしまった。これによってボンドとアキは敵の追跡を逃れることが出来た。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作で、3代目ボンドの第5作である。本作に登場したヘリコプターは、ボンドが使ったものではなく、Qも関係していないヘリコプターである。冒頭の部分でボンドに復讐をしようとする車椅子に乗った男(一応、ブロフェルドと思われるが、ブロフェルドの替え玉かもしれない...)が操ったヘリコプターであり、墓参りにやってきたボンドを迎えに来たヘリコプターを乗っ取り、ラジコンの操縦装置のようなもので乗っ取って、ボンドが乗ったまま操り、ボンドを抹殺しようとした。

ブロフェルドは、本来のパイロットに衝撃波を送って殺し、パイロットがいない状態にして、車椅子に付けられたラジコン・コントローラーによってヘリコプターを操った。が、ボンドが何とか操縦席に移動して、ラジコン制御装置を切り、自分でヘリコプターを操縦し、車椅子をヘリの足に引っかけ、煙突の中に叩き落として難を逃れた。

ヘリコプターを乗っ取り、ラジコンのようなコントローラーで操ってしまうのだから、これはこれで凄い技術である。やはり、ボンドのサイドにはQという凄い科学者がいるが、Qも真っ青という技術であった。

007」:「ゴールデンアイ」。6年のブランクの後、1995年に製作されたシリーズ第17作で、5代目ボンドのデビュー作である。本作に登場したヘリコプターも、やはりボンドが使ったものではなく、Qも関係していない。NATOが所有するヘリコプターであり、完全防備され、「タイガーヘリコプター」と呼ばれる次期主力戦闘機として開発されたものである。

このヘリコプターは電磁波の影響を受けない最新鋭の技術が使われているものであり、ヤヌスがこれを奪い、利用した。そして、ボンドとナターリアを操縦席に縛り付けて、抹殺しようとした。(危機一髪の所だったが、イジェクト・ボタンを押して、ミサイルが着弾する直前に辛うじて脱出して、ボンドたちは難を逃れた。)

今回取り上げた「ヘリコプター」は、「ケータイ刑事」に登場したものが、現代科学の常識では考えられない最先端(?)のものであるだけに、最先端の技術が注ぎ込まれたものということが共通する。(「007は二度死ぬ」は40年以上昔の作品になるが、当時としたらやはり最先端の技術が盛り込まれたものである。→「電磁石」は40年前でも「最先端」とは言えるものではないですが...)

特に「007」の方は、Qの開発した秘密兵器や、それに対抗するような敵の開発した様々なものが売りとなっているシリーズであるだけに、色んなヘリコプターが登場するということは、ある意味では当たり前である。が、「ケータイ刑事」はそのような「秘密兵器」というものが売りではない作品である。が、現実にはあり得ないとんでもないスゴイ技術(?)を駆使したものが、「ヘリコプター」ということで複数回登場していて、「007」と同じような位置づけになってしまう所が面白い所である。で、両作とも「傑作」であるということで、繋がってしまうのは、傑作だけが持つ運命と感じる所である。

次回も「ある物」シリーズということで、劇中に搭乗したある物について述べていきます。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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