「ANNIE HALL」 [映画(洋画)]
表題の作品は1977年の映画「アニー・ホール」である。ニューヨークという都会を舞台にしたラブ・ストーリーである。字幕を上手く使うなど、随所にW・アレンらしい演出が見られる作品で、アカデミー賞を4部門(作品賞、監督賞、主演女優賞(D・キートン)、オリジナル脚本賞)に渡って獲得した作品である。彼の最高傑作という声(チャップリンは、本作を「必見の娯楽映画」と言って絶賛した)もある評価の高い作品である。
作品データを記しておくと、時間は93分、監督はウディ・アレン、脚本はウディ・アレンとマーシャル・ブリックマンの2人、撮影はゴードン・ウィリスである。そして出演は、ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、ポール・サイモン、キャロル・ケイン、シェリー・デュヴァル、クリストファー・ウォーケン、コリーン・デューハースト、ジャネット・マーゴリン、ビヴァリー・ダンジェロ、シェリー・ハック、シガーニー・ウィーバー、ジェフ・ゴールドブラム、たちである。
ニューヨークの山の手に住むユダヤ系のアルビー。彼は漫談芸人であり、TVやナイトクラブのトークショーで稼いでいた。離婚歴のある彼は近眼メガネで、風体は上らない男だが、女の子には人気があった。そん無かれは、ある日、TVディレクターの友人・ロブとテニスに行き、アニーという美人と出会い、変わっていく。毎日デートするようになった2人は、まもなく同棲を始める。が、次第にお互いの粗が気になるようになり、2人の関係は悪化していき、精神科医に相談するようになる。そんな中、クラブで歌っていたアニーが、人気歌手のトニーに認められ、カリフォルニアに誘われる。一方、アルビーは、アニーとトニー、更にはロブとの関係を疑い始める。こうなると、もはやアニーとの関係は修復不可能となり、アニーはカリフォルニアに行くことを決意し、2人は分かれた。アニーがいなくなったアルビーは寂しさを感じ、アニーの後を追ったが...
物語も良いものだが、本作の注目点は、P・サイモンが(少しだけ)登場するという所ですかね。1970年にサイモン&ガーファンクルを解散し、ソロ活動に入って音楽活動は続けており、A・ガーファンクルとの交流も続けていて、1981年にセントラル・パークで再結成コンサートを行うことになるが、しっかりと活動している姿が見られるのは嬉しい所である。
また、本作には結構遊び心があるのも楽しい所である。また、後にビッグネームとなるスターたちが何人か出演しており、これもポイントの一つである。
ということで、ストーリーを楽しむだけでなく、散りばめられているネタの方も楽しみたい作品である。(一度ではなく、二、三度は楽しむことが出来ます。)
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