THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1957年のイギリス映画「戦場にかける橋」である。第二次大戦中のタイとビルマ国境近くの日本軍の捕虜収容所を部隊に、戦争の愚かさと人間の尊厳を描いた作品であり、戦争映画の名作として知られる作品である。(実話を元にした作品であるが、かなり脚色されてもいる。)
作品データを記しておくと、時間は155分、原作はピエール・ブール、監督はデヴィッド・リーン、脚本はカール・フォアマンとマイケル・ウィルソンの2人、撮影はジャック・ヒルデヤード、音楽はマルコム・アーノルドである。そして出演は、アレック・ギネス、ウィリアム・ホールデン、早川雪洲、ジャック・ホーキンス、ジェフリー・ホーン、ジェームズ・ドナルド、アンドレ・モレル、アン・シアーズ、ピーター・ウィリアムズ、ヘンリー大川、たちである。また本作は、アカデミー賞で7部門(作品賞、主演男優賞(アレック・ギネス)、監督賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、編集賞)を獲得している。
第二次大戦中のタイ・ビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所。ここに収容されているアメリカ兵たちは、何とか脱出することを考えていた。そんな所にイギリス軍の捕虜が送られてきた。これはバンコクとラングーンを結ぶ鉄道を完成させるためであり、クワイ河に橋を造るためだった。期日までに間にあうように、捕虜たちに激しい労働を強いる。が、将校たちはジュネーブ協定を盾に拒否、工事指導の三浦中尉に逆らって、捕虜たちは仕事を進めず、予定よりも工事は遅れていた。そんな中、所長は頑なに労務を拒否する将校たちに恩赦を伝え、改めて工事の協力を依頼する。これにイギリス軍の兵士たちは生き甲斐を得て、積極的に工事を進めるようになる。一方、連合軍の間では、手千同が完成すると、日本軍はインドにも進出すると考え、それを防ぐためには橋を爆破するしかないと考える。で、襲撃隊が結成される。期日の前日に橋は完成し、一番列車が明日通ることになるが、その夜、襲撃部隊は橋に爆弾を仕掛ける。そして、朝を迎えて...
前半は捕虜収容所での人間ドラマがメインとなって進んで行くが、中盤からは橋の爆破作戦が動き出し、作品の雰囲気が変わっていき、スペクタクルな作品として、スリリングな展開になっていくが、これがまた本作をより堪能できることになる。2時間半強という時間の作品であるが、時間を完全に忘れて、気がついた時には終わっていると言うように、引き込まれる。
また、内容も良いのだが、それに輪を掛けて良いのが音楽である。(名画には名曲があるものだが、本作は正にそれをズバリ言っている作品でもある。)本作のテーマ曲は有名であり、広く知られているので、誰でも一度は耳にしたことがあるであろう。そのテーマ曲をはじめ、オリジナル盤では全10曲だったサントラが、現在では3曲のボーナス・トラックが加わって全13曲となっているのも嬉しい所である。
(現在リリースされている)サントラ盤の収録曲は以下の全13曲である。(内3曲がボーナス・トラック)『Overture』『Colonel Bogey March』『Shear's Escape』『Nicholson's Victory』『Sunset』『Working On The Bridge』『Trek To The Bridge』『Camp Concert Dance』『Finale』『River Kwai March』『I Give My Heart (To No One But You)』『Dance Music』『River Kwai March/Colonel Bogey March』。
本作は、映画と音楽の両方をたっぷりと堪能することが出来る作品である。(両方とも)じっくりと楽しみましょう!
The Bridge On The River Kwai: An Original Soundtrack Recording
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 1995/03/14
- メディア: CD
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