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「CANNONBALL RUN II」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年の「キャノンボール2」である。1981年の「キャノンボール」の続編である。(また、本作の6年後の1989年には第3作が製作されたが、そちらは出来も悪く、本作までと思った方がよろしいかと。)前作以上にスターを集めて、物語の方は前作の完全な続きということで制作されていて、展開は基本的には前作と同じである。が、前作以上にスターが集まると、単なる顔見世興行の様なことになってしまい、物語の方は冴えることなく、B級からC級作品のようになってしまい、散々たる内容になってしまった。(第3作は、C級から一気にZ級の「金返せ映画」に転落している。)

作品データを記しておくと、時間は109分、監督はハル・ニーダム、脚本はハーヴェイ・ミラー、ハル・ニーダム、アルバート・S・ラディの3人、撮影はニック・マクリーン、音楽はアル・キャプスである。そして出演は、バート・レイノルズ、ドム・デルイーズ、ジャッキー・チェン、シャーリー・マクレーン、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・Jr.、マリル・ヘナー、スーザン・アントン、キャサリン・バック、リカルド・モンタルバン、テリー・サヴァラス、ジェイミー・ファー、ジャック・イーラム、フランク・シナトラ、シド・シーザー、ヘンリー・シルヴァ、フォスター・ブルックス、ティム・コンウェイ、トニー・ダンザ、マイケル・V・ガッツォ、リチャード・キール、たちである。尚、本作は、受賞は1つもなかったが、ゴールデン・ラズベリー賞の各部門に大量ノミネートされ、酷評されることになった。

(前作の)キャノンボールで優勝できなかったアラブの石油王の息子は、父から、自らキャノンボールを主催して、自分が優勝することで汚名をそそぐように命じられ、新たなキャノンボールを開催することになる。で、今度は西海岸がスタートで、ゴールは東海岸のコネチカットである。そして、賞金目当て手で一癖も二癖もある連中が集まってきた。一方、ラスベガスでは、マフィアのボス・ドンドンが多額の借金返済を迫られていて、フェンダーボームに貸している3万ドルの取り立てを開始するが、札束をちらつかせているアラブの王子を目にして、誘拐して身代金を得ようと考えた。で、レースが始まるが、ドンドンの手下たちが王子を誘拐し、レースは一時中断、王子の救出作戦が繰り広げられる...

本作では、ハチャメチャなレースを描いている所に、マフィアの誘拐計画が加わったことで、物語の焦点がぼけてしまい、純粋にハチャメチャなカー・アクションを楽しむことが出来なくなったことが敗因である。レースとは関係ない展開を導入したことは、物語をより豊かにするはずだったが、本作ではそれが空回りしてしまい、肝心のレースの方がどうでも良いようになってしまったことが、物語をつまらなくしてしまい、前作の様なパワーが無いのが残念である。

が、第1作のあのノリが多少は残っているということで、それなりには楽しむことが出来る。(まあ、良く言われるように「続編はダメ」ということの典型的な1本ですね。→6年後の第3作は、監督も変わり、B・レイノルズも出演しないことで、「シリーズ第3作」となっているものの、「キャノンボール」の亜流作品と言ってよいものに落ちぶれている。ということで、出演者の中にお好きなスターがいなければ無視していいでしょう。と言っても、本の少ししか出てこないスターもいるので...)

 

キャノンボール2

キャノンボール2

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


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