ケータイ刑事銭形泪9話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形泪・1st.9話」の「BS初!! ドラマ公開収録 ~超能力殺人事件」の「裏ネタ編」も3回目となるが、今回は劇中に出てきた小物である「フォーチュン・クッキー」、「ガチャガチャのカプセル」について、そして「ペテン」「イカサマ」という言葉が出てきたことから、これらの共通概念である「詐欺師」について記す。
尚、約2年7ヶ月前のBS-iでの再放送時に記した本編について記した記事は「ここをクリック」してご覧下さい。
「フォーチュン・クッキー」:運勢が書かれた紙が中に入っているお菓子である。(「フォーチュン(Fortune)」という単語の意味(運、幸運、豊、財産)を考えれば、ストレートに分かります。)
日本が発祥の地とされていて、かつて北陸の神社で新年の祝いに配られていた辻占煎餅がその原形であり、1894年のサンフランシスコの国際見本市の日本庭園を設計した萩原眞がアメリカに普及させ、現在に至っている。(1915年のパナマ万国博覧会に出品された。)そして、第二次大戦後、中華料理店がこれを真似するようになり、一般的なものとなった。現在では、アメリカの中華料理店では、食後に出されるのが一般的である。
アメリカでは中華料理店で出されることから、中国のものという認識があるが、中国にはこのようなものはなく、日本のものである。また、現在では世界中に広がっている。
「ガチャガチャのカプセル」:「ガチャガチャ」とは、お金(硬貨)を入れてレバーを回すと、玩具などの小物が入ったカプセルが出てくる一種の自動販売機(電気を使わない完全機械式の自販機と言うことが出来る。)のような玩具であり、「ガチャポン」「ガシャポン」などとも呼ばれている。(NHKが言うよう用いる一般名詞を使うと「カプセル・トイ」と言う。)球体のカプセルの中に玩具が入っているが、中身を選んで購入することが出来ないため、重複した物を交換するなど、トレーディングカードと同様の文化が生まれている。
歴史は意外と古く、休憩をしたガムの自動販売機がみのベースになった。1965年に日本に輸入され、ガムが玩具の入ったカプセルに変わり、'70年代に日本各地に広がり、駄菓子屋やスーパーのゲームコーナーなどには欠かすことの出来ない物となる。また現在では専門店まで登場している。'70'sにスーパーボールと言うゴム製で良く弾むボームがブームになったことがあるが、これは球体ガムをスーパーボールに置き換えることによって生まれたブームだったということになる。
金額的なことを述べると、当初は1回1コインと言うのが基本であったが、同額の硬貨を複数枚重ねて入れることによって設定金額の幅が広がり、それと共に商品構成も進化していくことになり、ガシャポンHGシリーズのようなものまで生まれている。
カプセルはプラスチック製の簡単な物であり、簡単に2つに開くことが出来る。また、中身が見える透明の小さなカプセルということで重宝されていて、「カプセル・トイ」を入れる容器としてだけでなく、廃物利用という意味合いも兼ねて、色んな所で流用されているのを目にする。この物語ではなかなか上手い利用方法をしていましたね。
「詐欺師」:「ペテン」とは、偽り欺すこと、「いかさま」とは、漢字で書くと「如何様」であり、いかにもそのものらしいニセモノ、という意味である。また「詐欺」とは、偽り欺くこと、法的には、他人を欺して錯誤に陥れてて財物を騙し取る行為のことを言う。よって、これらは全て「欺す」という行為である。但し、「詐欺」には財産的な略取行為がある場合を言うが、「ペテン」と「いかさま」には財産的な略取行為を含んでいなくても使うことがある。(とは言っても、「ペテン/いかさま」を行うのは、それなりの損得勘定が有ってのことであり、財産的な得となるからこそ行われるのが基本ですけど...)よって、微妙に言葉のニュアンスが違うことになる。
が、それらの行為を行う人のことを「ペテン師」「イカサマ師」「詐欺師」と言うが、これらの言葉には全て財産的な搾取行為を行うという意味が含まれており、完全な同義語である。(が、それぞれの言葉の持っている雰囲気は随分と違っているというのが面白い所です。)
↓参考まで
ビッグ・ファット・キャットとフォーチュン・クッキー (BFC BOOKS)
- 作者: 向山 貴彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/07/01
- メディア: 単行本
目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX―パチ怪獣ブロマイドからガチャガチャまで
- 作者: 堤 哲哉
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
↓こういう玩具があります。
↓一応、学んでおきましょう。
トリックの教科書―イカサマ超常現象を暴く!! (DATAHOUSE BOOK 46)
- 作者: ゆうむ はじめ
- 出版社/メーカー: データ・ハウス
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
コメント 0