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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その72) [ケータイ刑事]

今回の「ある物」も「乗物シリーズ」ということで、「列車」を取り上げます。取り上げる物語の方は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.23~26話」(「アナザーストーリー」の全て)を、「007」からは「ロシアより愛をこめて」「死ぬのは奴らだ」「オクトパシー」「ゴールデンアイ」の4本ということで、数を揃えておきます。

ケータイ刑事」:「・2nd.23~26話」。高村さんがシベリアに栄転して、ちゃんの相棒刑事がいなくなってしまったが、そこに登場したのがシベリア超特急刑事ということで、空を飛ぶシベリア超特急に乗って現れた軍服を着たおじさんだった。ということで、SLに牽引された列車(シベリア超特急)が登場した。(この後ちゃんは、作戦計画書を受取り、事件の捜査に入って行く。また、4話とも同じような展開で捜査に入って行くことになる。)尚、ちゃんはシベリア超特急の車内には足を踏み入れることはありませんでした。(柴田太郎さんも足を踏み入れていないが、ひょっとしたら「閣下のお言葉」(「鑑識メモ」は接収されてしまいました。)をシベリア超特急の横で、閣下と佐伯大尉、中野少尉と共にやっていたので、そのドサクサに紛れて少しだけなら車内に入ったかも知れませんが...)

空を飛ぶSLということでは、「銀河鉄道999」のようでもあるが、これは歴とした「シベリア超特急」である。ちなみに、機関車のプレートには「M-28」とある。尚、この型番だと、日本の国鉄時代のSLの型番の付け方にも乗っ取っていないので、よりミステリアスな感じがします。

蒸気機関車の型番は規則がある。例えば「C58」とか「D51」などが有名であるが、ちゃんとしたルールに則って定められている。アルファベットは動輪軸数を意味していて、B、C、D、Eの4種類に分類される。(Bから順に、動輪軸数が、2、3、4、5である。)また、数字の方は49までが「タンク式機関車」、50以降が「テンダー式機関車」である。

ここで、シベリア超特急の銘板「M-28」を当てはめると、Mというものは存在しない(あったとしたら、動輪軸数が13本というとんでもない機関車ということになるであろう)し、「28」という数字(「ケータイ刑事」ではお馴染みの数字ですね。)は「タンク式機関車」と言うことになるが、このSLは「テンダー式機関車」である。ということなので、これは日本の国鉄のルールには全く当てはまらないことになる。が、このSLは「シベリア超特急」であり、日本の国鉄とは一切関係ないので、国鉄の型番ルールが当てはまらないのは当然である。→これは「シベリア超特急」とのコラボであるが、やっぱり「ケー刑事・ワールド」ということになります。

007」:「ロシアより愛をこめて」。1963年のシリーズ第2作、当然のことながら、ボンドは初代のS・コネリーである。本作に登場する列車・オリエント急行は余りにも有名であり、「007」で列車と言うと、まずは本作がということになる。

イスタンブールから西側へ脱出するために、(ボンドガールの)タチアナと共にオリエント急行に乗ったボンド。最初は(身分の偽装工作もあって)新婚気分でいたが、突然ボンドは襲われる。それはスペクターの殺し屋・レッド・グラントだった。(→この「オリエント急行」のコンパートメント内での戦いは、「007」シリーズ屈指の名シーンとして、余りにも有名である。)

結局、ボンドはグラントを撃退したが、途中でオリエント急行を降りて、別のルートでベネチアに向かった。(それでも追っ手の色んな攻撃がありました。)

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作で、3代目ボンド・R・ムーアのボンド・デビュー作である。本作に登場する乗物と言えば、モーターボートやハンググライダーの方が印象に強く残っている(それだけ派手な活躍をしていましたから...)が、列車もしっかりと登場している。それは、ボンドが敵のボス・カナンガを倒した後に、ボンドガールのソリテアと共にアメリカを移動するのに利用しているのである。(ボンドにとったら、任務完了後のお楽しみであるボンドガールとの関係を持つ所である。)そしてここでは、シリーズ第2作「ロシアより愛をこめて」のコンパートメントでの戦いが再現されることになるのである。

コンパートメントに入ったボンドとソリテアだったが、カナンガの用心棒のティー・ヒーが襲い掛かってきた。結局、走行中の列車のコンパートメント内での死闘の末、ティー・ヒーの義手を手すりに引っかけ、ボンドがティー・ヒーを窓から外に叩き出して撃退した。

尚、この列車はアメリカ大陸横断鉄道であり、蒸気機関車ではなくディーゼル機関車が牽引する列車であった。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作で、3代目ボンドの第6作である。この作品は、実に様々な乗物が登場したのだが、列車は、オクトパシー・サーカスが次の公演の地に向かう際の移動に使われ、SLが牽引する列車で、数両の客車とサーカスの道具を乗せた数両の貨車が繋がれている「サーカス列車」と呼ばれるものである。(カマル・カーンは最後尾の貨車に密かに核爆弾を隠していて、次の公演地の西ドイツのアメリカ軍基地でそれを爆発させようと企んでいた。)

サーカス列車は東ドイツのカール・マルクス駅を出発して西ドイツに向かう。後を追うボンドはベンツで追いかけ、ある踏切から線路に入り、列車の後を追い、サーカス列車に追いつくと、最後部の貨車に乗り込んだ。(もう少し遅かったら、対向線路(複線区間でした)を走ってきたSLにはね飛ばされる所であり、ボンドが貨車に乗り移ると直ぐにベンツは対向するSLに正面衝突してはじき飛ばされた。)爆弾を捜すが、カマル・カーンの用心棒・ゴビンダと、双子の殺し屋のミーシカ、グリーシカとの列車の屋根の上での(走行中の)死闘になり、ボンドはグリーシカと共に列車から転落して、サーカス列車はそのまま走り去ってしまった。

本作では、この走行する列車の屋根の上での死闘は、アクションの見せ場の一つでもありました。

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作で、5代目ボンドのデビュー作である。本作に登場する列車は「ロケット列車」と呼ばれるものであり、冷戦中はソ連の核ミサイル運搬用の列車であり、それをアレックスが隠れ家として利用していた。

捕らえたボンドとボンドガールのナターリヤと共に移動に使い、アレックスたちはヘリコプターで脱出し、列車事ボンド立ちを爆弾で吹っ飛ばそうとする。ナターリヤは持ち前のコンピューター・ネットの知識を駆使して、ぎりぎりまでアレックスたちの行き先を探り、爆発寸前にボンドと共にロケット列車から脱出した。

共通しているのは、いずれもが機関車が牽引する列車であり、しかも電車ではないというところである。(蒸気機関車とディーゼル機関車という違いは一部にありますけど...)そして走った区間はいずれもが非電化区間であり、架線の無い区間であったというのも共通点である。(→「オクトパシー」と「ゴールデンアイ」では、架線があったらアクションに制約が出てしまうという問題もあったでしょうけど... また「ケータイ刑事」では「銀河鉄道999」の様に空を飛ぶ列車ということで、どういう物なのか全く分からないが、架線が無くても全く問題にならないだけのエネルギーに関する未来技術があるのでしょうね。)

一部は都市部を走っているが、全てが非電化区間というのは、ある意味ではノスタルジーを感じることにもなり、単に「移動手段」の1つとして「列車」を引っ張り出したのではないということも感じられるところであります。→やはり「傑作」と言うことになると、意識していなくても同じような考えが自然と出てくるものである。

次回も「ある物」シリーズが続きます。一応、「乗り物シリーズ」を続ける予定でいますが、場合によっては「身の回りの物」にするかも... 何が登場するかはお楽しみに。

 

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