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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その73) [ケータイ刑事]

今回とりあげる「ある物」は「人工衛星」です。(「乗物」とも言うことは出来ませんし、身近な物でもないですけど...ただ、最近ではこれを使ったシステムとしては結構身近な所にあります。(例えば、GPS携帯とか、BS放送など。))で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・3rd.7話」、「007」からは「ダイヤモンドは永遠に」と「ゴールデンアイ」です。尚、宇宙ステーションも一種の人工衛星であるが、それに該当する物が「ケータイ刑事」には登場していないので、ここでは「宇宙ステーション」(「007/ムーンレイカー」)は省略します。

ケータイ刑事」:「・3rd.7話」。この物語はシリーズ初のフィギュア劇ということで注目の1本であるが、シリーズ初の海外ロケ(=中国)もあり、ということで、盛りだくさんの内容となった物語である。

この物語に登場する人工衛星は、マリオネット・エナジーを放射し、マリオネット微粒子とフィギュア中性子を融合させて毎秒4万分の1のスピードで放射すると、それを浴びた人間の身体は1/6スケールに縮小し、皮膚がソフトビニール状に変化するという兵器である。(これとは逆に、フィギュアになった人間を元に戻すためのアンチ・マリオネット・エナジーも放射することが出来る。)

この兵器は、悪の天才科学者ドクター・アンドリウが開発したものである。(実際は、ドクター・アンドリウの助手・大西が開発したものでした。)で、これを手に入れたドクター・アンドリウは東京征服を企んだのだった。(海ちゃんが「だから何で東京だけ?」と突っ込んでいました。)が、大西がドクター・アンドリウを殺害し、この兵器を海外のバイヤーに売ろうとして海外に逃亡した。

フィギュアになったちゃんと松山さんが大西を、ローマ、パリ、南極、中国と追っていき、北京で大西を発見。そして無事に逮捕した。で、海ちゃんはこのシステムのリモコンを使って、アント・マリオネット・エナジーを放射させて、元の姿に無事に戻った。(松山さんは、個人差があって、直ぐには戻りませんでした。)

007」:「ダイヤモンドは永遠に」。1971年のシリーズ第7作であり、初代ボンドが復帰して6本目のコネリー・ボンド作品である。宿敵・ブロフェルドとの対決の物語である。

本作に登場する人工衛星は、ダイヤモンドをパラボラに散りばめた衛星であり、殺人光線を地表にめがけて発射し、どんな物でも灰にしてしまうという殺人兵器である。

首謀者はブロフェルドであり、彼はこの兵器を「アメリカとソ連のミサイル基地を破壊するためにある」と部下に語っていた。そのため、彼の言葉に欺されてもブロフェルドのことを平和主義者と思っていた部下が多数いた。が、ブロフェルドの目的は、この殺人兵器によって全世界を恐喝して、自分の要求を飲ませ、全世界を支配することだった。

この人工衛星兵器のコントロール・センターは海上の油田掘削基地にカムフラージュされていたが、ボンドがブロフェルドの野望と共に破壊した。(尚、人工衛星の多数のダイヤモンドは、そのまま地球の周りを回り続けていて、破壊されていない。)

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作で、6年のブランクがあって4代目から5代目にバトンタッチされ、5代目ボンドのデビュー作となった作品である。

本作に登場する人工衛星は「ゴールデンアイ」というロシアの開発した極秘兵器である。この衛星兵器は電子工学によって制御されるあらゆる物を無力化してしまう兵器であり、電磁波によって破壊する。また、ほんの数秒で辺り一面を焼けただれた大地に変えるだけの破壊力を持っていて、実際、これによってセヴェルナヤにあるロシアの宇宙兵器管理センターは一瞬に廃墟と化した。

首謀者は、元MI-6のメンバーで、006のアレック・トレヴェルヤンである。彼はロシア人コサックの両親を持ち、彼がイギリス情報部員になったことで自殺したことを恨み、その復讐を果たそうとしていた。また、ボンドとは同期であり、持っている能力は互角である。(性格は正反対。)

最終的には、キューバにあるゴールデンアイのコントロール・センターにボンドが乗り込み、アレックと対決して倒し、事なきを得た。

共通点は、いずれの人工衛星もが超強力兵器であるということである。発射する光線はそれぞれが異なる物であるが、使用目的はいずれも同じことであり、いずれもが地上に放射され、「ケータイ刑事」では人々がフィギュアになり、「007」ではそれぞれ地球上のある地域が焼土と化した。また、いずれもが(物語上は)破壊されることなく地球を現在も回っている。(コントロール・センターを失っているので、ただ地球を回っているだけである。いずれは地球に落ちてくるかも知れないが、その場合でも大気圏に突入したら燃えつきてしまうでしょうが...)

違いはというと、それぞれの野望の動機が違うということもあるのか、「ケータイ刑事」では一般市民には死者が出ていないということ(ドクター・アンドリウが殺されているが、彼は開発者ではない。また、「007」では、それぞれ、攻撃を受けた所で死者が出ている。)と、開発者が「ケータイ刑事」は死んでおらず逮捕されたが、「007」では開発者は死亡しているということである。(「ゴールデンアイ」ではこの管理運用をしているエンジニアが2人を除いて殺されている。)

「人工衛星」というと、地球を回っているということで、運用されると肉眼では見ることが出来ない物であるため、日常生活の身近な所にある物とは言い難く、色んな発想が出来るのだが、いずれもが「兵器」として登場するというのが面白い所である。ちなみに、BS-iで放送されている「ケータイ刑事」は放送衛星という人工衛星から電波が送信されているので、「人工衛星の平和利用」ということではお世話になっているものなんですけどね...

次回も「ある物」シリーズということで続ていきます。何が登場するかはお楽しみに。

 

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