FOURPLAY『FOURPLAY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼らの1st.アルバムである。ジャズ畑で活躍していたピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシストのネーザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人が結成したジャズ・フュージョンのグループである。セッションで共演して意気投合したということで結成したのだが、そのため、楽しみながらプレイしているということが伝わってくる。しかも、それぞれが華々しい活躍をしている顔ぶれであるだけに、技術の方は申し分ない。心地良さを与えてくれるアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『Bali Run』『101 Eastbound』『Foreplay』『Moonjogger』『Max-O-Man』『After The Dance』『Quadrille』『Midnight Stroll』『October Morning』『Wish You Were Here』『Rain Forest』。
本アルバムからの筆者のお薦め曲は、『Bali Run』『101 Eastbound』『Moonjogger』『After The Dance』『Wish You Were Here』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーであり、彼らのグループ名でもある『Foreplay』という所をピックアップしておく。
スタイリッシュであり、繊細であり、実に心地よいサウンドである。メンバーを考えたら、これぐらいは当然という気もするが、顔ぶれを考えたら対立して空中分解の危惧もあるだけに、良い方に出たのは嬉しい所である。しかも、メンバー全員が楽しんでプレイしているからこそ生まれるものでもある。これはジャズ・ファンで無くても聴いておきたい所である。
また、本アルバムは、録音の方も素晴らしく、オーディオ・システムのサウンド視聴用のアルバムとして、何処の店でも必ず備えていたアルバムである。兎に角、録音に関しては高い評価を得ているアルバムであり、オーディオ・マニアの間では必携のアルバムでもある。ということで、オーディオ・ショップのハシゴをしていたら、良く耳にした曲ということにもなる。
高音質で、内容のある音楽を聴きたいという方は、本アルバムはライブラリーにあって当然である。但し、本アルバムを安物の再生装置で再生すると、それが再生できず、大したアルバムとは感じることはないであろう。(ハイエンド・オーディオだと音の差がはっきりと分かる。)LPの時代ではこういう優秀録音のアルバムは重宝がられたが、CDの時代になってもやはり重宝がられることになり、ウルトラ・セールスを記録したアルバムやチャート1位を獲得したアルバム、「名盤」と言われるような高評価を受けたアルバム等とは全く違う形で歴史に名前を刻み込んだアルバムである。こういうアルバムは自分のライブラリーにあるだけで箔が付くだけに、持っておきたいアルバムである。(そして、たまには聴きましょう!)
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