堀江淳『GOLDEN☆BEST』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2004年にリリースされたベスト盤である。デビュー曲『メモリーグラス』がいきなりの大ヒットを記録し、この一曲の一発屋という認識がされている彼であるが、楽曲提供などで現在も現役で活動している。(とは言っても、一発屋というレッテルが貼られると、そこからの脱却は難しいですし...)
収録曲は以下の全17曲である。『メモリーグラス』『夢吹雪』『ルージュ』『セーラ』『ラストダンス』『Fall in love again』『あとずさり』『さよならの街角』『大いなる愛』『思い出ララバイ』『エメラルド・ヴュー』『かなしくてLoving You』『ふたりのHoly Night』『REMEMBER (リメンバー)』『迷宮 ~ラビリンス~』『CARIBBEAN CLUB (カリビアン・クラブ)』『メモリーグラス (オリジナル・カラオケ)』。
デビュー曲で大ヒットした『メモリーグラス』が頭を飾り、更にそのカラオケ・バージョンで締めるというのは、「一発屋」のレッテルが貼れている彼のベスト盤としたら常套手段と言うことの出来る構成である。また、彼が発表したシングル8曲は全て収録されているというのも、ベスト盤としたら嬉しい所である。(まあ、アルバムの副タイトルに「Singles」とあるのだから、当然と言えば当然でしょうけど...)また、特に『ルージュ』は1981年のドラマ「われら動物家族」の主題歌でもあり、ビッグ・ヒットとならなかったものの、知名度のある曲であるだけに、しっかりと聴くことが出来るのは嬉しい所である。
お薦め曲は、『メモリーグラス』『ルージュ』『あとずさり』『大いなる愛』『思い出ララバイ』『迷宮 ~ラビリンス~』という所をピックアップしておくが、彼というとやはり『メモリーグラス』ということになってしまっているが、『メモリーグラス』以外の曲をもっと聴くべきであろう。
彼の歌声は、中性的な所があり、デビューした時はちょっとした衝撃を与え、そちらの方で話題を提供したが、音楽性も決して貧弱なものではない。が、一度「一発屋」というレッテルが貼られてしまうと、それだけでしか評価されなくなってしまうと言うのは不幸な所である。(一発屋と言われる人はみんなそうであり、彼だけでは無いですけど...)本ベスト盤は、彼の音楽性を知ることも出来るものであり、『メモリーグラス』以外の曲を知るためにも、一度は耳を傾けておきたいところである。
- アーティスト: 堀江淳,堀江淳,境長生,麻木かおる,来生えつこ,飛澤宏元,若草恵,矢野立美,船山基紀,田中洋,太田美知彦,萩田光雄
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2004/08/04
- メディア: CD
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