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東京少女・岡本あずさ#3「吾郎を待ちながら」 [ドラマ]

今回の物語は「吾郎を待ちながら」というものでした。話しの持って行き方によってはちょっとヤバイことになりそうな物語だったが、そうならない所はしっかりしています。また、今回は、「68FILMS」や「Bitter Sweet」シリーズ、「セピア編」の作品群に見られた「東京」に対する思いが込められた物語になっていたということもあって、「東京少女」というタイトルを使うからには、こういうことになってくれないといけません。

ただ、今回の舞台になったバーだが、雑誌に載ったことがあるような店だったら、よほどのことがない限り、それなりの客がいるだろうから、この部分だけはもう一工夫欲しい所でした。(エキストラを呼ぶ必要はなく、設定上のちょっとした工夫で良い。何せ、客がたくさんいたら、例え何でも他人に喋ってしまう癖があるという設定でも、本当に細かい所まで話を本当にするのか?となるだけに、人がいないことを上手く使っていただけに、惜しまれる所でもありました。→95点の作品だからこそ惜しまれる所であり、80点の作品だったら気にしない所でもあります。)

一応、マスターが注文を受ける前に年齢確認をしていたが、こういう所は今風でした。(少なくとも'90'sまでだったら、そんなことはしないで、未成年であっても酒を出していたでしょうから...)

東京のあるバーに、田舎から出てきたばかりの少女・高嶋あずさがやってきた。が、客は一人もおらず、マスターだけがいた。カウンター席についたあずさに「何にします?」とマスター。あずさは雑誌の切り抜きを取り出して、それを見てから「カルーアミルク下さい」と注文する。「いくつ?」と尋ねるマスターに「1つでいいです」と返すあずさ。が、マスターは「いや、そうじゃなくて、年、いくつ」と尋ねる。あずさは少し考えるように間を置いて「二十歳、です」と答えたが、マスターは見抜いていた。で「未成年だとアルコールは...」と言うと、あずさは「ほんじゃあ、アルコール抜きのカルーアミルク下さい」という。すると「それって普通のミルクになっちゃうんだけど」とマスター。「そうなんですか?」とあずさは言うが、結局牛乳を注文した。→雑誌からの受け売りで試してみようというのは良くあることなので、こういうのって良いですよね。

携帯を開いたあずさ。時間は18:34であり「ちょっと早かったかなぁ...」と呟く。あずさは7時にこの店で待ち合わせをしていたのだった。で、待ち合わせの相手・吾郎にメールを送る。

そんな所に「マスター、紙ないよ」と言って客の矢野という男がトイレから出てきた。(矢野はホストである。)で、マスターは「買ってくるよ」と言って、店を出て行ったしまう。で、店内にはあずさと矢野の2人になる。

矢野はあずさに話しかける。「変な匂いしない?」と言って、あずさが持ってきた紙袋から匂いの元をを取り出す。それは味噌カツだった。あずさは嘘をついて家を出てきたが、その時にこれを持っていけ、と言われたのだった。が、あずさは直ぐに、知らない人に何でもかんでもペラペラと喋ってしまう癖を口にして反省する。そして「もう喋りませんから」と言うが、矢野は色々と尋ねてくる。

あずさは豊橋から新幹線に乗って東京に出てきたばかりで、名古屋弁を混ぜながら話す。(名古屋出身の岡本あずさというところを活かした設定ですね。)あずさは2年前に卒業して東京の大学に進学した2つ年上の高校の先輩・吾郎と待ち合わせをしていた。吾郎は、いつも一回戦負けの野球部を準々決勝まで導いた伝説のピッチャーだった。今日は吾郎の誕生日で、あずさは吾郎のことを思って手編みのマフラーを作り、一緒にお祝いしたいと思って出てきたのだった。(矢野との会話の中で、さりげなく呆けたり、さりげなく矢野のことをボロクソに言ったりしていたが、なかなか面白い一面を見せていました。)しかし、ここ1年半はあっていなかった。(これには「遠距離恋愛」「絆があれば」と前向きなことを言っていたあずさでした。)しかも、昨日出したメールにもまだ返事が無く、「来ないかも」と思っていた。矢野はどのぐらい連絡がないのかを尋ねると「半年くらい」とあずさは答えた。(Aパートはここまで。経過時間は15分に少し足りない所ということで、Bパートは11分強になります。)

矢野はカウンターに入り、話を続ける。吾郎のアパートの場所は千駄ヶ谷ということを聞き出すと、「ここから直ぐだから、行ってみたら」と言うが、あずさは断る。そして「変な噂、聴いちゃって...」と言う。それは、大学を辞めたらしい、夏休みに高そうな車に乗って、高そうなマンションに入って行った、アパートは長いこと留守にしていた、というものだった。

そうしていると、約束の時間の7時を過ぎた。あずさは手編みのマフラーを手にすると「変わっちゃったのかな。もう、私の知っている吾郎ちゃんじゃなくなっちゃったのかな?」と漏らす。そんな所にドアが開く音がした。が、それはマスターで、トイレットペーパーを買って戻って来たのだった。

あずさは「東京には魔法使いがおる」と語り出す。地方出身者には魔法みたいなもので、吾郎が魔法に掛かっても仕方がない、自分は1年以上もあっていないのに、ずっと前に雑誌を見ながらちょっと話した約束を引きずって、吾郎のことを思って手編みのマフラーを編んでしまい「気持ち悪いですよね」と口にした。これに、矢野は「そうだそうだ」と言い、更に「諦めた方が良いんじゃない」と口にする。しかしあずさは「信じて待っててくれ」と吾郎が言ったと口にする。すると「だったら信じろよ」と矢野は返した。

そんな所に矢野の携帯に着信が入る。席を外して矢野は電話に出る。そして、店の表に出た。するとそこに女を連れた吾郎がいた。「すいませんね、先輩、面倒なこと頼んじゃって」と言う吾郎。そしてあずさの様子を「諦めて帰りそうですか?」と尋ねる。矢野は、今日が吾郎の誕生日であること、手編みのマフラーを持ってきたことを話す。これに「きもっ」と吾郎は言うと、矢野のポケットにお金を入れる。「今日のバイト代ですよ」と言う吾郎は「同伴なんで」と言って帰って行こうとする。矢野は「どうするんだ?」と言うと、「もしあれだったら、先輩、お持ち帰りして貰っても良いですよ」と言い捨てて、女と共に去っていく。すると矢野は吾郎の後を追い、いきなり吾郎にパンチを一発入れた。そして「待ってんだよ、お前のこと。信じて待ってるんだよ」と言って、あずさの純粋に気持ちを言い、今の吾郎は10年前の自分と同じ、今なら間に合う、と熱くなって、吾郎を諭すように語りかける。そして、さっきのお金を吾郎に返すと「ちゃんと捕まえておけよ」と言う。そして「出せよ、携帯」と言って、吾郎の携帯を手にした。

店に戻って来た矢野。するとあずさは「見て下さい、これ。来たんです」と言って吾郎からメールが来たことを嬉しそうに話す。すると矢野は「つまんねえの。折角お持ち帰りできると思ってたのに...」と言う。があずさは「嘘ばっかり」と分かっていた。矢野は「行こうかな。店、遅刻する訳に行かないから」と言うと帰って行こうとする。するとあずさは「ありがとうございました。」とお礼を言う。振り返った吾郎が「えっ?」となると「東京にもいい人おるんですね」とあずさ。すると「バーカ。ワシも東京じゃねえんよ。地方出身者」と言うと店を出て行った。

店の外には吾郎が一人で待っていた。矢野は吾郎に何も語らず、そのまま通り過ぎていこうとする。吾郎は深々と頭を下げていた。で、矢野が通り過ぎると、店に駆けていった。矢野は振り返ってそれを確認すると笑顔を見せていた。(が、交通標識に頭をぶつけるということをやっていた...)

店の中にはあずさが満面の笑みを浮かべていて、吾郎が近づいていった。

画面の一部に物語のいくつかのシーンが静止画で出る中、インスト・ナンバーの『イケナイ恋』が流、エンドロールが流れていく。最後はラストシーンのあずさの笑顔でした。

次回は、前後編の物語となる「絆」の前編です。当初、「子供の領分」と「仮題」となっていたが、やっぱり仮題は仮題だったんですね。また、この物語には韓国のイム・ヒョンギョンが出演すると言うことで、既に話題になっているが、これは岡本あずさが7代目を襲名した場合、イム・ヒョンギョンがタキシード刑事・シン・ドンウクの彼女という設定に繋がったりして...???(そうなったら、タキシード刑事ことシンさんとコンビを組むというのが1クールぐらいあったりして...???)

次回予告では、あずさはポニーテールで、結構男っぽく話していて、熱く語っていたが、今回の物語とは正反対のキャラクターのようですね。

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。今回の物語は「東京」らいし所があったが、劇中ではバーしか出ていないので、それを使うことはさすがにできないですし...

今回の岡本あずさは、純真で一途に彼のことを思う少女を演じたが、こういう純真な子って、良いイメージばかりが先行することになってしまうのだが、悪くは無いですね。しかも、名古屋出身という所を設定に取り入れたのは良い所でした。また、さりげないボケとツッコミ、小さな所に拘っている所なども良かったですね。

また、今回の物語は見終わった後にちょっぴりと幸せな気持ちにさせてくれた物語でもあり、これは「恋する日曜日」が持っている雰囲気でもありました。ということで、今回の物語は高得点でした。また、7代目は岡本あずさでいいんじゃないでしょうか、と思えた物語でもありました。(個人的には、瓜生ちゃんがと思うけど、瓜生ちゃんなら8代目・四女の方が良いように思えますし...)

 

↓今回はこれでしょう!

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