HUEY LEWIS & THE NEWS『HARD AT PLAY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1991年に発表された彼らの6枚目のスタジオ・アルバムである。デビュー時のプロデューサであるビル・シュニーを共同プロデューサとして迎え、原点回帰を目指したアルバムである。アメリカではBillboardで最高位27位、イギリスでは最高位39位を記録しているものの、'80'sに放った大ヒット・アルバムのようなノリノリのロックから渋さを出したものの、時代のニーズが変わっていたということで、現時点では彼らの最後のヒットと言ってよいものになった。
収録曲は以下の全11曲である。『Build Me Up』『It Hit Me Like A Hammer』『Attitude』『He Don't Know』『Couple Days Off』『That's Not Me』『We Should Be Making Love』『Best Of Me』『Do You Love Me, Or What?』『Don't Look Back』『Time Ain't Money』。
この中からシングル・カットされたのは4曲であるが、BillboardのHOT 100にチャートインしたのは2曲で、イギリスでは特にヒットしなかった。1st.シングルの『Couple Days Off』が最高位11位、続く『It Hit Me Like A Hammer』が最高位21位を記録したが、Billboard年間シングル・チャートのTOP 100にはいずれもランクインしていない。また、この後に『Build Me Up』と『He Don't Know』がシングル・カットされている。
本アルバムからのお薦め曲は、シングル・ヒットを記録した『Couple Days Off』と『It Hit Me Like A Hammer』。これらはやはりヒットしそうな要素をしっかりと持っている曲である。それ以外では、『Build Me Up』『Don't Look Back』『Time Ain't Money』という所をピックアップしておく。
原点回帰を目指しているものの、'90'sという時代に合わせた所もあって、アルバム全体としたらどっちつかずの中途半端になってしまった感じがする。一応、彼ららしいノリがあるということで、自分たちのアイデンティティは保っているということで、彼ららしさを味わうことは出来る。
'80'sの華やかな時代を知っている者にとったら、ちょっと寂しい感じもするが、彼らのデビュー・アルバムを知っている者にとったら、ちょっと嬉しい所もあるアルバムである。ということで、ちょっと複雑な感じのするアルバムである。
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