SSブログ

東京少女・日向千歩#2「東京怪盗少女(後編)」 [ドラマ]

今回の物語は、前回の続きで、「東京怪盗少女」の「後編」です。「前編」のOPが「銭形愛」のOPを彷彿させたが、今回も「後編」では「M2」を彷彿させる所がありました。(が、リンボーダンスのようにしなくて、匍匐前進でもクリアできたと思いますが...)→「ケータイ刑事」を意識していても、日向千歩は6代目ちゃんと同い年のため、まもなく高卒の年齢に達するので、7代目は無いです。

コメディ色の強い物語であるが、単にコメディに走るのではなく、「義賊」と言う設定をしっかりと使った展開に持っていったのは良い所でした。(が、「義賊」は盗んだ物を貧民に分け与えるのだから、今回の物語では「義賊」とは言えませんが...)

冒頭は「前回のあらすじ」という形で約30秒あったが、この部分、額縁のような枠を入れていたということで、「あらすじ」というテロップを出さなくても一目で分かるということで、これはいいやり方ですね。で、それに続いて物語が始まる。

藤川の電話で千歩は佐倉家にやってきた。実の母の絵を売ってしまうと知った健太は部屋に閉じこもってしまい、千歩を呼んでいたのだった。(家出をしたと言うのではなかったので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。)で、健太の部屋に入れて貰った千歩。健太は母の形見のホルンを千歩にあげる、と言うが、千歩が断ると、健太は窓から捨てようとする。それを止めようとする千歩は健太に一発ビンタを入れて「何のつもり。大事なものじゃない」と怒った。(おそらく健太は、両親からも殴られたことはないのでしょうね)健太は「吹いても音でないし...」と言うが、千歩は「そんなことない」と言い、「貸して」と言ってホルンを吹いてみせることにした。

川原に行った3人。千歩はホルンを吹く。(曲は『イケナイ恋』)で、健太も元気を取り戻す。そんな健太は空を見上げて「お父さんが言ってた。空は元々青いキャンバスで、神様が白い絵の具を垂らして雲になったって」と、絵かきの父・佐倉らしい言葉を口にする。が、最近は何も話してくれず、自分のことを避けていると感じていた。そして千歩に「お姉ちゃん、もう一回吹いてくれる?」と頼んだ。これに「初めてお姉ちゃんと呼んでくれた」と嬉しくなった千歩だった。

健太はすっかり元気を取り戻し、藤川は「宗形さんのお陰ですよ」と感謝の言葉を言うが、千歩は「いやぁ、そんな」と照れていたが「宗形なんて、出来れば千歩って呼んで欲しいな。でなきゃ、ちいちゃんとかちぷちぷとかチー坊とかちぷりんとか...」と舞い上がっていた。藤川は健太が学校の友達と遊んだ方が良いと思っていたが、先生が神経質になっていることをうれいていた。

家に戻った3人。藤川がコーヒーを入れると言い、千歩と健太の2人になる。すると健太は「お姉ちゃんって、ただの家庭教師じゃないでしょう」と切り出した。これに「えっ?」と体裁悪いという顔をする千歩。健太は「家の中調べてたじゃん」と言い、千歩の行動をしっかりと見ていた。で「本当は泥棒じゃないの?」と口にした。千歩は笑って「そんなことある訳無いでしょう」と誤魔化すが、「本当に嘘下手だね」と千歩の正体に気づいていた健太。すると千歩は「よくぞ見破ったな、明智くん」と、父と練習していた台詞を口にする。健太は「名前とかあるの?」と更に問う。で「笑わないって約束する?」と念を押してから千歩は「私の正体は、怪盗プティ・アンジェ・ブリリアント・アムール」とポーズを付けて言った。これに「ださい名前」と健太。すると「ほら笑った」と千歩はむくれてしまい「もう帰る」と言って帰って行こうとする。健太は「ちょっと待ってよ」と言って呼び止め「お姉ちゃんにお願いがあるんだ」と言い「この家からお母さんの絵を盗み出して」と頼んだ。

藤川がコーヒーを持ってきたが、千歩の言葉を耳にして、とっさに隠れて千歩と健太の話を聞いていた。千歩は自分の家から盗むのはおかしい、と言うが、健太は母の絵が持って行かれてしまう、と言い、何とか千歩に引き受けて貰いたいという気持ちを伝える。千歩は承諾しないということで「お金を出せばやってくれる?だったら払う」と健太。これに「そういう問題じゃないの」と怒る千歩。健太は自分が隠しても見つかってしまうし、無くなるのなら泥棒に盗まれた方がまし、と言って泣き出した。で、千歩は困惑しながらも「何とかする」と言って引き受けた。で、来週運び出すと聴いて、「今週中に持ち出して上げる」と約束した。

夜、準備を整えた千歩は、盗みに向かおうとするが、そこを父に見つかってしまう。母は全日本怪盗連盟の会合で留守ということで、父も「手伝ってやるよ」ということで、父娘で盗みに向かった。

その夜、佐倉家には誰もいないということで、家のセキュリティが相手となる。父は車から千歩のサポートをするということで、千歩が佐倉家に向かった。

家に侵入した千歩は父に連絡しながらターゲットに向かって行く。2Fに向かい、青い部屋から地下に向かった。そして「ここからが本番だ」と気合いを入れた。(ここでAパート終了。経過時間は12分を少し回った所でした。よってBパートは13分半強です。)

地下に到着した千歩は走って例の部屋に向かうが、突然「ストップ」と父から言われる。「えっ?」と言いながらも立ち止まった千歩。「お前、リンボーダンスは得意か?」と尋ねる父。更に「赤いボタンだ」と指示を出す父。で、赤いボタンを押す千歩。するとそこには赤外線の侵入者検知装置が仕掛けられていた。で、千歩はリンボーダンスのように後ろに体を反らしながら、センサーをかいくぐった。(→見た感じだと、匍匐前進すれば全く問題にならないと思えるのですけど...)それをモニターで見ていた父は、母と初めてあったのがリンボーダンスの大会だったことを思い出していた。

例の部屋の扉に辿り着いた千歩は、扉の暗証番号「5014」を入力する。(以前、健太に案内された時、しっかりと番号を見ていました。)が、扉は開かない。何度か同じ番号を入力するが「Error」と出た。で、千歩は「嘘!」と声を出した。これに「慌てるな。昼と夜じゃあ、番号を変えているんだろう」と父。で、千歩は番号解析装置をセットした。で、暗証番号「6337」と分かり、扉は開いた。

中に入った千歩は、ヘアピンで鍵を破り、ターゲットの絵の前に辿り着き、絵を持ち上げた。が、その時警報ベルが鳴り響いた。慌てる千歩は脱出しようとするが、扉は自動的に閉まり、閉じ込められてしまう。で「何これ、聴いてないよ!」と叫ぶ千歩。また、車の父はモニターの映像が途切れたということで「電波が遮断されたか」と事態を把握した。

閉じ込められた千歩は「やっぱり私、詰めが甘いんだなぁ」と落ち込む。そして「このまま警察に捕まったら...」ということで、新聞の一面に「世紀の女怪盗逮捕!!」という記事が載っていることを想像した。そして「あの名前が全国的に知れ渡るなんて、絶対に嫌!」と嘆いていた。

そんな所に「宗形さん」と言う藤川の声がした。そして「セキュリティは解除しました。早く逃げて下さい」と言って千歩を救出した。藤川は健太の話を聞いたと言い、「警察には誤作動だと言っておきます」と言って、千歩を逃がた。

車に向かう千歩。その車からは怪盗の衣装(怪盗ダーク・レジェンド・グレイティスト7世です。)を着て、山高帽を被った父が現れて「娘のピンチにいざ参上!」と意気込んでいたが、それと入れ替わるように千歩が車の中に駆け込んだ。で「お父さん、早く乗って」と千歩。で、逃げていった。

翌日、家に戻った佐倉の元に、藤川が「先生にお客様です」と取り次ぐ。「大事な来客以外取りつかないでちょうだい」と律子は言うが「それが...」と藤川。そこに「失礼します」と千歩が入ってくる。そして「家庭教師は仮の姿。私の正体は、怪盗プティ・アンジェ・ブリリアント・アムールです」と名乗った。これに「何なのあなた。大丈夫?」と律子。千歩は「昨夜、お宅からこの絵を持ち出しました」と言って、持ち出した絵を見せた。これに慌てて警察に電話しようとする律子。佐倉はそれを止めた。佐倉は地下に保管していたものであり、千歩に「盗んだ物を返しに来たのかね?」と尋ねる。千歩は「はい、元からそのつもりでした」と答え、「ある人から依頼を受けて、この絵を持ち出しました」と顛末を語り始める。

律子は「誰なの?」と問うと「健太くんです」と千歩。が「何をバカな」と律子。(こういう台詞はクイーン・宝積さんのお得意ですが、瑠川あつこさんと宝積さんのクイーン姉妹というのを見たくなります。)で「何考えてんの、あの子」と口にする律子。これに「分からないんですか」と言って、千歩は健太の気持ちを語り、家から盗まなきゃいけないのはおかしいと語る。そして「この絵のタイトルの意味を教えて上げて下さい」と告げた。

そんな所に、藤川が健太をつけてきた。健太は「お父さん、お母さん、ごめんなさい」と謝り、藤川は「僕からもお願いします。先生は見る人がいない絵に価値は無いとおっしゃいました。でもこの絵はずっと健太くんが見ていたんです」と語る。すると佐倉は側に健太を呼び、千歩に「その絵を貰えるかね」と言って受け取った。で、自分の考えが間違っていたことを口にして、「時々話しかけてみるといい。お前の知らないことも教えてくれるかもしれない」と言って、その絵を手放さないことにした。

佐倉家から出てきた千歩に藤川が「本当にありがとうございます」とお礼を言うが「私は何も...」と千歩。藤川は「あなたのことは誰にも言いません」「今回の件で先生も奥さんも考え直してくれると思います」「この家が良い方向に向かってくれるといいんですが...」と続けて言った。

一方千歩は、カメラ目線で「告白するのなら今しかないような気がする」と漏らしていて、「言っちゃえ」と決意して藤川の元に駆け寄る。が、その時、健太が家の中から出てきて「ねえ、プティ・アンジェ」と千歩に呼びかけた。これに「ちょっと、その名前で呼ばないでよ...」と困惑の表情を見せる。健太は学校に行っても良いと言われたことを嬉しそうに語り、これに「よかったね」と千歩。で、「メルアド交換しよう」ということで、健太と千歩はメルアド公館をするが、千歩の頭の中は藤川に告白することしかなく「あの、藤川さん」と千歩。が、藤川も「僕も決めました。アメリカに行って、もう一度絵の勉強をします」と告げた。拍子抜けの千歩に「これもあなたの勇気ある行動を見たお陰です。プティ・アンジェさん」と藤川は言った。千歩は「だからその名前は...」と漏らしていて、結局告白は出来なかった。

失意の千歩が家に戻ってくると、母がいた。父から全てを聴いていたのだった。「あの~、これには訳が...」といい訳をしようとする千歩だったが、母は「私たちのモットーは?」と問い、それに答えた千歩に「今回は大目にみて上げる」と許してくれた。で、次の町に移動するということで、車に乗った千歩。

車の中で千歩は、「やっぱり私は向いてないと思うけど、こんな風に誰かに笑顔をあげられるのなら、怪盗も悪くないかも...」と思っていた。そんな所にメールが届き、それを見た千歩。「怪盗プティ・アンジェ・ブリリアント・アムール!! また、ホルンを聴かせてね」と健太からのメールだった。千歩は「だから、この名前で呼ばないで!」と叫んでいた。

エンドロールは、インスト・ナンバーの『イケナイ恋』で宗形一家の怪盗姿の映像(静止画)がいくつか出る中を下から上へと流れていきました。

次回は「東京的少女」と言う物語です。日向千歩は徳島出身ということで、徳島出身で上京してきた女子高生の物語ということだが、これって、「東京少女・山下リオ」の第1話「初恋ダッシュ。」と同じ設定ですね。(そちらも徳島出身でした。)が、「初恋ダッシュ。」は故郷を忘れて東京に染まりたい少女の物語だったが、「東京的少女」は逆に故郷が忘れられず、訛りが抜けないという、完全に逆をいく物語です。「女子大生会計士の事件簿」の第3話にゲスト出演していたアバレッド・西興一朗がゲストとして登場です。

次回予告のブレザーの制服姿の千歩だが、一瞬、桜庭ななみ?と思ってしまいました。(今回の物語では感じられなかったが、制服姿はやけに似ている...)

「BS-iドラマ倶楽部」からのお知らせのバックの風景は、いつも通りの「高速道路と東京タワーを中心としての夕景」でした。

コミカル・タッチの物語であるが、そこにシリアスの要素があり、これらのバランスが上手く散りばめられていたので、物語としたら良かったですね。しかも、ツッコミ所も色々とあったということで、「ケータイ刑事」を思わせるような作風というのも良かったところでした。(カメラ目線で語る所なんかは、姉妹のようでしたし。→が、年齢的なことを考えると、日向千歩の銭形襲名はもはやありえません。)

律子には悪役ぶりを発揮して欲しかったところであるが、出番が少なかったのが残念でした。(が、警察に通報しようとするということで、一応、期待した最低限のことはしてくれたので、まあいいことにします。)尚、瑠川あつこさんは、クイーン・宝積さんの姉か妹ということで、「ケータイ刑事」に(出来れば宝積さんと一緒に)登場して貰いたいところです。

ただ、「東京」ということは完全に置き去りにされていたので、この点は何とかして貰いたいところでもありました。(宗形家の車は「袖ヶ浦」ナンバーだったが、これが東京のナンバーだったら、辛うじて首の皮一枚で「東京少女」と言えたのに...)

日向千歩は前後編の物語で、体裁悪いという表情を中心に色々と見せてくれて、時折良い表情も見せていたが、演技の点や台詞の言い回しではまだまだこれからという所もありました。が、丹羽Pが選んだだけのことはあって、将来が楽しみな一人ですね。次の物語でどういう所を見せてくれるか楽しみです。(更に、今度の金曜日の「いんふぉる!」にはゲストということで、素の彼女も見られますし...)

 

↓やっぱりホルンということで。

朝練 ホルン 毎日の基礎練習30分 山本真 著 (毎日の基礎練習30分)

朝練 ホルン 毎日の基礎練習30分 山本真 著 (毎日の基礎練習30分)

  • 作者: 山本 真
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 楽譜

フレンチホルンの奏法 バリータックウェル 著/永井健 訳

フレンチホルンの奏法 バリータックウェル 著/永井健 訳

  • 作者: バリー タックウェル
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 1998/12/10
  • メディア: 楽譜
↓「明智くん」ということで...
僕たちの好きな明智小五郎―The Super Mystery Guide Tribute to Kogor (別冊宝島 1447)

僕たちの好きな明智小五郎―The Super Mystery Guide Tribute to Kogor (別冊宝島 1447)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本

明智小五郎全集 (大衆文学館―文庫コレクション)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/06
  • メディア: 文庫
怪人二十面相 (少年探偵)

怪人二十面相 (少年探偵)

  • 作者: 江戸川 乱歩
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2005/02
  • メディア: 文庫
↓「M2」の雷・零のあの輪舞を(一瞬)思い出しました。
↓「東京少女・山下リオ~初恋ダッシュ。」のノベライズが収録されています。
初恋ダッシュ。―東京少女〈1〉 (リンダブックス)

初恋ダッシュ。―東京少女〈1〉 (リンダブックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 泰文堂
  • 発売日: 2008/04
  • メディア: 文庫

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。