ゴルゴ13#40 [アニメ]
今回の物語は、ゴルゴとスパルタカスという2人の凄腕のスナイパーを対決させて、その様子を観戦しようとする2人の富豪・ロスマクドナルドとペテンセンの物語。前半の凄腕同志の対決という見所と、後半の徹底的にガードされたターゲットを狙うゴルゴの仕事ということで、いつもの2倍が楽しめる物語でした。
ここのところ、今ひとつという物語が続いていたが、こういうサービスに満ちた物語をやってくれたのは嬉しい所でした。でも、尺の関係もあってか、もう少し細かい描写も欲しいところでしけど...
富豪のロスマクドナルドとペテンセンは、とんでもない残虐無比な賭け事を楽しんでいたが、それらに飽きたことで、ゴルゴとスパルタカスという超一流のスナイパー同士の対決を観戦することを思いつき、その準備を進める。まずは、スパルタカスにゴルゴの殺害を依頼する。が、相手がゴルゴならば安すぎるということで、断ったスパルタカス。結局、富豪はスパルタカスの言い値を出すことで、依頼を受けさせた。ローマ・コロッセウムにテレビ観戦できるようにスタッフを配置した富豪。そんな所にゴルゴが現れて、対決となる。なかなか動かない2人をテレビ越しに見ている大富豪は興奮していた。やがて動いた2人。結果が気になる富豪たち。崩れ落ちたのはスパルタカスだったが、ゴルゴは銃弾を全て発射していて、トドメを刺すことが出来なかった。ゴルゴ相手にトドメの弾を残させなかったことに満足するスパルタカスに、ゴルゴはこんなショーを引き受けた理由を問う。ゴルゴはこれが仕組まれた物であって、TVカメラがあることに気づいていた。これにスパルタカスも依頼者たちの意図を理解し、依頼者の始末を、持主がいなくなって宙に浮くことになる金で依頼し、「引き受けよう」とゴルゴ。これにゴルゴが殺しにやってくると知った富豪たちは慌て始める。マフィアたちに警護を頼み、南アフリカに逃げることにした。万全の警備を整え、無傷でヨハネスブルグに移動することにした富豪たちは、民間機で機種を変えさせ、テロを仕組んで軍が警備するように手を回し、自家用機ではなくて小型機の民間機で狙うことが出来ないように仕組み、南アへ向かった。他にアフリカに向かう旅客機の全ての乗客をチェックし、安全を保証する警備のマフィア。ナイロビで給油して南アに到着し、ゴルゴが先着していることはあり得ないとして、飛行機から降りてきた2人の富豪だったが、その時、2人の額を銃弾が貫いた。ゴルゴはローマから直行してきた軍の飛行機に乗ってやってきたのだった。軍の飛行機には、反政府勢力を鎮圧するために集めた外国人部隊が乗っていて、それに参加していたゴルゴ。警備のマフィアがそれに気づいた時、軍の特別機は隣国に向かって飛び立っていった。
ゴルゴの凄腕というところと、不可能と思われる狙撃を可能にするための度肝を抜く手段の2つの面が一度に出てくるということで、いつもよりもたっぷりと楽しめたものの、富豪の2人のこれまでに行ってきた残虐無比な行いや、スパルタカスの過去について、それぞれをもっと描いていたら、より密度の高い物語になったのに、それぞれが回想に近い形で少しずつしか描かれなかったのはちょっと残念でした。(尺の関係と言ってしまえばそれまでだが、前後編にしてしまうまでの内容でもないし...)
そして、今回強く思ったのは、新しいED主題歌が全く物語に合っていないということでした。スパルタカスに対する余韻を残した終わり方で、良いものを残したエンディングだったが、ED主題歌がその雰囲気をぶちこわしてしまったのが残念である。→ED主題歌は完全に邪魔でしかない。廃止して貰いたい所である。(廃止すれば、本編が少し長くなることで、物語の内容を少し高めることが出来るんですけどね...)
↓この物語は「SPコミック38巻」に収録されています。
↓一応こういうものを
A10 地球の歩き方 ローマ 2007~2008 (地球の歩き方)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/07/07
- メディア: 単行本
アートポスター額付『コロッセウム/ローマ』《パノラマ写真》 【送料無料】
- 出版社/メーカー: シネマコレクション
- メディア: おもちゃ&ホビー
コメント 0