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「兵隊やくざ」(その8) [映画(邦画)]

今回は、大映によるシリーズ最終作となる第8作についてです。この物語は今までのシリーズ作品と時代が違っていて、終戦後となっている。

シリーズ第8作兵隊やくざ 強奪」(1968年)
作品データを記しておくと、1968年の大映作品で、時間は80分、白黒作品である。原作は有馬頼義、監督は田中徳三、脚本は舟橋和郎と吉田哲郎の2人、撮影は森田富士郎、美術は内藤昭、音楽は鏑木創である。そして出演は、勝新太郎、田村高廣、佐藤友美、夏八木勲、江守徹、千波丈太郎、金内吉男、須賀不二男、伊達三郎、平田守、川崎裕之、木村玄、籔内武司、西岡弘善、小林直美、毛利郁子、勝村淳、山岡鋭二郎、伴勇太郎、黒木現、森内一夫、堀北幸夫、たちである。

時は終戦直後、場所は満州。上官を殴って軍隊から飛び出した大宮と有田の2人はゲリラに襲われていた5人の日本兵を救ったが、その5人は、上官松川大尉の10万ドルの金貨を狙う極悪兵隊だった。やがて2人は、敗戦を信じない加藤中隊に出会う。で、敗戦のことを語っる際、殴ってしまったことから食糧倉庫に押し込められることになる。その倉庫に、以前に助けた5人が盗みに入る。しかし、5人は大宮と有田を助けることはしないで、食糧を奪うと逃げていった。大宮と有田は、野鼠によって繩を逃れ、加藤中尉にお礼参りをして、銃殺寸前の美人ゲリラを救う。しかし、美人ゲリラは逃げてしまい、それを追った大宮は、途中で捨て子を拾って戻ってきた。やがて、有田は金貨を取り返そうとしている解放軍に連れ去られ、探しに出る大宮。再び5人組と出くわし、解放軍の手が迫る中、5人組を殴り倒した大宮の腕に惚れた解放軍は大宮粗巣の所に連れて行く。賭場で勝ち続ける男を片付けた大宮は、有田の創作を解放軍に約束してもらうが、金貨の行方は別問題で、死を覚悟する大宮。そんな大宮を救ったのは、銃殺寸前に大宮が助けた美人ゲリラであり、大宮は解放軍が差がしている金貨を松川大尉から奪い返し、無事に解放軍に届けた。それからまもなく、解放軍によって有田が見つけられて戻って来た。しかし、日本に帰る内地送還最終便は既に出た後で、大宮と有田は大陸に残ることになった。

物語としたら、前作の終盤で終戦となり、その続きということで、シリーズ作品の続きということで良いのだが、敗戦によって軍の存在自体が無いものになったことで、大宮と有田のキャラが生きていないのが辛い所でした。特に、中盤以降は有田はいない(=行方不明)ことで物語が進んで行くが、これでは本シリーズの魅力である大宮・有田コンビの活躍が無く、つまらないものでした。

シリーズの最初から見てきたのであれば、幕を下ろすということで見ても良いが、そうでなければ、特に外してしまっても良い作品でした。尚、本作から4年のブランクのあと、第9作が製作されたが、そちらを先に見るのも良いでしょうね。

 

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