村下孝蔵『村下孝蔵スーパー・ベスト』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは2008年11月にリリースされたベスト盤である。1999年に46歳の若さで突然亡くなってしまった彼であるが、彼の残した淡い恋の唄はしっかりと残っている。本ベスト盤はシングルとして発表された曲を集めたものである。(シングルのB面、若しくはカップリング曲を含む。)ということではお馴染みの曲ばかりと言うことになる。が、彼の代表曲である『初恋』はアルバム・バージョンということで、余りにもオーソドックスであるが、彼を知るにはもってこいという構成になっている。(入門者にもピッタリであり、彼の曲を聴いていたベテランのファンにも、手軽に聴くための一枚とすることが出来る。)
収録曲は以下の全16曲である。『初恋(アルバム・ヴァージョン)』『夢のつづき』『ゆうこ』『春雨』『花れん』『りんごでもいっしょに』『月あかり』『歌人』『同窓会』『踊り子(アルバム・ヴァージョン)』『少女』『ソネット』『ロマンスカー』『陽だまり』『この国に生まれてよかった』『松山行フェリー』。
お薦め曲は、アルバム・バージョンで収録されている『初恋』と『踊り子』は言うまでもなく、『夢のつづき』やデビュー・シングル『月あかり』、更にそのB面だった『松山行フェリー』や同じくシングル(『春雨』)のB面『歌人』という隠れた名曲をピックアップしておく。
派手さは無く地味な印象だった彼であるが、楽曲のクオリティは高く、しっかりと聴かせてくれる曲はいずれもが秀作であり、アーティストだということを改めて感じさせてくれる所である。
今年は亡くなって10年になるが、余りにも早く逝ってしまったのが残念でならないアーティストである。
↓こういうものもあります。
村下孝蔵STORY 深き夢歌、淡き恋歌 (ソニー・マガジンズ新書)
- 作者: 落合 昇平
- 出版社/メーカー: ソニー・マガジンズ
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: 新書
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