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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その90) [ケータイ刑事]

この連載も遂に「90回」の大台に乗りました。(まもなく3桁になり、連載丸2年も近づいてきました。まだまだ続きます。)で、今回とりあげる「ある物」は「車椅子」です。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.16話」をメインとして、まともな形で登場する「・2nd.5話」にもふれることにする。一方「007」からは「ユア・アイズ・オンリー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.16話」。「推理王は誰だ? ~名探偵の助手殺人事件」という物語で、この物語では雷ちゃんがアクロバティックな技を見せてくれた物語である。

この物語に登場する車椅子はごく普通の車椅子であり、名探偵の会の会長・吉沢が乗っていたものである。で、副会長の山崎が、会長の乗る車椅子を押していた。→ごく普通の(正しい)車椅子の使い方である。

が、会長は小林中年を殺害するのに車椅子を使ったトリックを使っていて、ちゃんが事件を解決する上で、トリックを暴いた時に、実際にそれを車椅子に乗って再現したが、この時にとんでもない技を披露することになる。で、ちゃんが行った技というのは、車椅子の片輪走行(一輪走行)である。(「007」では、車椅子ではなくて四輪の車(ムスタング・マッハ1)が「ダイヤモンドは永遠に」で片輪走行を見せている。→四輪車のため、片側の前後の二輪での走行である。が、傾けて走るという所は同じである。)

犯人である会長も、ちゃんにトリックを見破られた上に、車椅子の片輪走行をやられてしまうと、ぐうの音もでず、逮捕と言うことになったのでした。それにしても、ちゃんは、車椅子での片輪走行が出来るとか、サッカーもなかなかのテクニックを持っているとか、射撃の腕も凄いとか、運動神経はなかなか良い方です。

(参考)「ケータイ刑事」:「・2nd.5話」。「盗まれた李の秘宝? ~銭形泪探偵団VS怪人十面相事件」という物語で、「ケータイ刑事」ではお馴染みとなる怪人十面相(後に八面相、六面相、5面相、3面相と名乗っていくことになる。)が初めて登場した物語である。(怪人さんは都合5回登場するが、その一連の物語の基本フォーマットも確立する物語であり、八面相以降は基本的にこの物語がベースとなっている。)

この物語で車椅子(ごく普通の車椅子である。)に乗って登場するのは、怪人十面相が犯行予告を行った茶澤美術館の館長である茶沢である。(実は怪人十面相が変装していたのですけど...)

車椅子に乗ってるちゃんたちの前に現れた茶沢。車椅子はごく普通の範囲の使用であって、特に変わった使い方はしていない。(自分で両側の車輪を回していました。)ということで、素早い行動をすることが出来ないと思わせることに成功している。→要するに、カムフラージュのために車椅子を使ったということで、足を怪我しているとか、体調が悪いということは一切ありませんでした。(ミスリードを誘うために使われたと言うことです。)

ちゃんは、茶沢が怪人十面相が化けていることに気づき、逮捕したのだが、高村さんが手錠を掛けたものの、その手が抜けて(作り物の手でした。)、怪人十面相は逃亡してしまった。

007」:「ユア・アイズ・オンリー」。1981年のシリーズ第12作であり、3代目ボンドの第5作である。尚、この物語のOPの部分は、2代目ボンドの唯一の作品である「女王陛下の007」と繋がる所があって、ボンドが亡き妻・テレサの墓参りをしている所から始まる。で、車椅子はこの部分に登場する。(尚、この車椅子は電動車椅子である。)しかも、ヘリコプターの遠隔操縦用のパネルが付いていて、ラジコンのようにヘリコプターを操縦することが出来るという車椅子である。(車椅子と言うよりも「コクピット」と言った方が良いかもしれませんね。)

墓参りのボンドが急に呼び出されて、迎えのヘリコプターがやってきて、それに乗ったボンド。が、そのヘリコプターは遠隔操縦されていて、車椅子に乗った禿げた男(名前は語られていないが、ボンドの宿敵・スペクターの首領であるブロフェルド、若しくはブロフェルドの替え玉の男と思われる。)が車椅子から操っていた。まずはパイロットを電気ショックで殺害し、パイロットがいなくなった状態でヘリコプターを操り、それに乗っているボンドを抹殺しようとした。

が、ボンドが飛行中のヘリコプターで、後部から操縦席に移り、遠隔操縦回路をぶっ壊し、ヘリコプターの自由を回復させると反撃に出る。男は必死に車椅子を操って逃げようとするが、ボンドが操縦するヘリコプターに追いつめられていく。で、車椅子ごとヘリコプターの足に引っかけられると、空に舞い上がった。男は「取り引きしよう」とボンドに持ちかけるが、聴く耳を持たないボンドは、側にあった(工場の)煙突の中に車椅子を落とし、始末をした。(→この男の名前は語られていないが、ボンドに対して恨みを持っているとか、よく知っていることから、ブロフェルド本人か、その替え玉と思われる。「ユア・アイズ・オンリー」以降、ブロフェルドらしき人物は完全にシリーズに登場していない(これは権利上の問題もあってのことですが...)ことから、ブロフェルド本人と考えられるが、替え玉がたくさんいるだけに、替え玉説も否定できない所である。)

共通点については、「・1st.16話」と「ユア・アイズ・オンリー」での車椅子について述べる。(「・2nd.5話」はあくまでも、ごく普通のまともな車椅子の使い方がある、ということを示すための参考である。)で、いずれもが普通の用途として使われていないというのは、この両作品では当たり前のことであるが、「車椅子」もまた然りということである。そして、いずれもが殺人のために使われたということである。(「ケータイ刑事」では成功、「007」では失敗でしたけど...)何せ、殺人のトリックに曲芸の如く使ったのと、ボンド抹殺のための大がかりな装置に仕上げたのですから...

違いは、「ケータイ刑事」では動力の付いていない普通の車椅子であって、「007」では動力が付いている電動車椅子である。(ヘリコプターの遠隔操縦を行えるのだから、そのための電源供給が必要であるが、電動車椅子であればしっかりと電源が確保できるので、なるほど考えられたものである。)

尚、車椅子は、今回取り上げた「・1st.16話」や「007/ユア・アイズ・オンリー」のような使い方はしないで、使うのであれば、やはり「・2nd.5話」のような使い方をしましょう。

次回も「ある物」シリーズを続ける予定でいます。何が登場するかはお楽しみに。

 

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